企業経営理論 経営と戦略の全体像 戦略の策定と企業戦略 事業戦略 現代の戦略 組織の構造 組織と人材

過去問セレクト問題集練習モードが一通り終わってスマート問題集本番モードに入りました。今まで一日30問位しか出来なかったのに制限時間付きになると81問解けたので我ながら不思議です。

 経営と戦略の全体像
 VRIO分析に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

  1. 企業の強みに稀少性がない状態を競争均衡という。
  2. VRIO分析のVRIOはValue、Rarity、Inimitability、Organizationの頭文字である。
  3. 稀少性を有することで、持続的競争優位性を保有することができる。
  4. 暗黙知の方が形式知より模倣困難性が高い。


コアコンピタンスに関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア 顧客に特定の利益をもたらすことのできるものは、コアコンピタンスに該当しない。

イ 競合他社と比較してわずかに優れた能力では、コアコンピタンスに該当しない。

ウ 個別のスキルや技術が対象とされており、事業や製品ごとにしか適用されないものは、コアコンピタンスに該当しない。

エ コアコンピタンスに似た用語にケイパビリティがあるが、これは、企業が持つ組織的能力のことである。

ドメインの定義に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア ドメインを定義する方法には、ドメインをモノとして定義する物理的な定義と、ドメインをコトとして定義する機能的な定義がある。

イ ドメインを定義する際に、市場軸、機能軸、技術軸の3つの軸を切り口として定義するものがある。

ウ 市場軸によってドメインを定義するものは、マーケットの規模によってドメインを定義する方法である。

エ ドメインは、ひとたび定義したら変えてはならないものではなく、環境変化に適応して、時代にあわせて変更することが必要である。

アンゾフの成長ベクトルに関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア アンゾフは、企業が新しい製品市場分野に参入する場合における、新製品市場分野と旧製品市場分野との間に結合する効果を、成長ベクトルと名付けた。

イ アンゾフは、企業が現行の市場に対して現有の製品を継続しながら売上高や市場占有率の拡大を図っていく戦略を、市場開拓戦略とした。

ウ アンゾフは、企業が新規の市場に対して現有の製品を投入することで売上高や市場占有率の拡大を図っていく戦略を、市場浸透戦略とした。

エ アンゾフは、企業が新規市場に対して新製品を投入することで市場を開拓していく戦略を、多角化戦略とした。

多角化戦略に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア 関連型多角化では関連性の深い事業への多角化であるため、既存事業と新規事業のシナジー効果が高い収益性をもたらす。

イ アンゾフの水平型多角化は現在の顧客と同じタイプの顧客を対象にして、新製品を投入する多角化である。

ウ アンゾフの集成型多角化はコングロマリット型多角化であり、既存市場、製品とほとんど関連がない市場に新製品を投入する。

エ 非関連多角化は一般性が高い経営管理スキルや財務資源以外、関連性が希薄な多角化であるが、不調な事業の損失を好調な事業の利益が補うシナジーが発揮される。

アンゾフの成長ベクトルに関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア アンゾフは、企業が新しい製品市場分野に参入する場合における、新製品市場分野と旧製品市場分野との間に結合する効果を、成長ベクトルと名付けた。

イ アンゾフは、企業が現行の市場に対して現有の製品を継続しながら売上高や市場占有率の拡大を図っていく戦略を、市場開拓戦略とした。

ウ アンゾフは、企業が新規の市場に対して現有の製品を投入することで売上高や市場占有率の拡大を図っていく戦略を、市場浸透戦略とした。

エ アンゾフは、企業が新規市場に対して新製品を投入することで市場を開拓していく戦略を、多角化戦略とした。


PPMに関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア PPMの考え方では、資金の流入と流出は市場と自社事業との成長率で決定される。

イ 「負け犬」事業からの撤退を進めるためには「花形」からのキャッシュ・フローが重要である。

ウ 「負け犬」事業からの撤退の検討に加え、資金投入によって成長市場でシェアの拡大が見込める「問題児」の選択が重要である。

エ PPMは、外部からの資金調達を考慮していないが、事業の財務面を重視した事業間のシナジーを考慮している。

差別化戦略に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア ポーターの3つの基本戦略の考え方によると、特定のセグメントに絞り込み、他社と差別化した製品により競争優位を得ようとするものは、集中戦略ではなく、差別化戦略に分類される。

イ 業界全体をターゲットにして、強力なマーケティング力によりブランドロイヤルティを確立することは、差別化戦略の1つである。

ウ 業界全体をターゲットにして、顧客のクレームに細心の注意を持って対応し、顧客のニーズにあったサービスの充実を図り、繰り返してそのサービスを受けてもらうようにすることは、差別化戦略の1つである。

エ 競合企業よりも同種製品を低いコストで生産・販売できるようにし、価格という点で差別化しようとする戦略は、差別化戦略とはいわない。

価値連鎖に関する次の文中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

 価値連鎖とは、M.E.ポーターが提唱した概念で、製品が消費者に届くまでの付加価値を生む一連のプロセスのことをいう。これは、( A )と( B )からなり、( A )は、主活動と支援活動に分けられる。主活動は、( C )、製造、出荷物流、販売・マーケティング、サービスの順に構成され、支援活動は、全般管理(インフラストラクチャ)、人事・労務管理、技術開発、( D )からなる。価値連鎖により、経営活動の過程を細かく分けて分析し、競争優位の源泉や課題を明らかにすることができる。

ア 

A:価値活動 B:マージン

C:調達活動 D:購買物流

イ 

A:価値活動 B:マージン

C:購買物流 D:調達活動

ウ 

A:マージン B:価値活動

C:購買物流 D:調達活動

エ 

A:マージン B:価値活動

C:調達活動 D:購買物流

事業化に対する障壁に関する次の文中の下線部の状態を表す語句として、最も適切なものはどれか。

 ベンチャー企業が自社開発の技術の成果を商品化し、事業化するまでには、いくつかの障壁がある。研究段階から事業化に至るまでの障壁には、基礎研究で開発されたシーズの社会的な有用性が識別しにくいことによる障壁がある。

ア デビルリバー

イ デスバレー

ウ ダーウィンの海

エ ブルーオーシャン

組織内部のイノベーションを促進するために、意図的かつ積極的に内部と外部の技術やアイデアなどの資源の流出入を活用し、その結果組織内で創出したイノベーションを組織外に展開する市場機会を増やすこと」を意味する用語として、最も適切なものはどれか。

ア インクリメンタル・イノベーション

イ ラディカル・イノベーション

ウ オープン・イノベーション

エ クローズド・イノベーション

ベンチャー企業の資金調達について、最も不適切なものはどれか。

ア スタートアップ期には、経営者、親戚、エンジェルによる資金調達が多い

イ 急成長期には、ベンチャーキャピタル、政府系金融機関からの出資・融資が多い。

ウ シード期には、民間金融機関からの融資、株式公開、ベンチャーキャピタルによる資金調達が多い

エ ベンチャーキャピタルは、ベンチャー企業の株式公開から得た資金で投資を回収する。

戦略的提携に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア 合弁会社は、企業が他の企業を合併して1つの会社にし、合併された従業員が合併した従業員と共同で新規事業を推進するものである。

イ 産学連携とは、企業が大学などの研究機関と連携して研究開発をすることをいい、産学官連携とは、企業・大学・政府や自治体による連携のことをいう。

ウ TLOとは、大学の研究成果を特許化し、それを企業に技術移転するための法人のことをいう。

エ クロスライセンシングにより、互いの権利を相互に利用でき、コストを抑えた開発をすることが可能となる。

企業の社会的責任に関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア 企業には説明責任があるが、企業は投資家向けに自発的に情報を開示するものに財務諸表や有価証券報告書がある。

イ コンプライアンスは、法令などの規則を守ることをいうが、これには社会的なルールや倫理を守ることまでは含まれない。

ウ コーポレート・ガバナンスの観点からみると、一般に、日本では、外部からのチェックが働きにくく、逆に長期的視点で経営することが可能であるといわれる。

エ フィランソロピーは企業の社会貢献活動のうち、特に文化・芸術分野での活動のことをいい、メセナは企業による社会貢献活動や慈善的な寄付行為などのことをいう。

組織の均衡に関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア バーナードは、組織が成立するためには、共通の目的、誘因、コミュニケーションの3つが成立しなければならないとした。

イ バーナードは、組織が存在するためには、有効性と効率性の両側面を達成することが必要であると主張した。

ウ 個人の協働システムとして組織を認識し、組織を、個人間の相互作用が共通の目的に対して継続的になされるシステムとして捉える考え方を、クローズド・システムという。

エ 組織の均衡条件は、組織のメンバーにとって誘因が貢献以上になっている状態である。

ラインとスタッフに関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア スタッフとは経営の主活動を表す職能のことをいい、ラインとはスタッフを支援する職能のことをいう。

イ ライン組織には、一人の上司からのみに命令を受けるため、命令の一元化を図ることができるというメリットがある。

ウ ライン組織は、組織の5つの設計原則のうち、専門化の原則を追求することと整合した組織である。

エ ライン・アンド・スタッフ組織には、命令の一元性を図るため、専門性を確保することができないというデメリットがある。



組織のコンティンジェンシー理論に関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア 組織のコンティンジェンシー理論とは、外部環境により最適な組織構造は異なるという理論のことをいう。

イ バーンズとストーカーは、安定した産業では柔軟な組織が向いており、不安定な産業では、官僚的組織が向いていると指摘した。

ウ ローレンスとローシュは、安定的な環境における組織が業績を向上させるためには、不安定な環境における組織に比べて、より分化と統合の2つの機能を併せ持っている必要があると指摘した。

エ 不確実な環境に対応するには、処理する情報を増やすか、情報処理能力を減らすような対応が必要である。

組織スラックに関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア 組織スラックにより、従業員は組織からスピンオフしやすくなる。

イ 組織スラックにより、コンフリクトが生じやすくなる。

ウ 組織スラックには、組織を不安定にする側面がある。

エ 組織スラックは、イノベーションを生み出す資源となりうる。

組織の危機管理に関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア 危機管理は、想定される危機を未然に防ぐ活動をいう。

イ 危機管理はリスクマネジメントと同じ意味である。

ウ 危機管理では安全を脅かす事象に対し、従業員と経営者の間にオープンなコミュニケーション・ラインを確立する必要がある。

エ 危機管理においては、事前にCSRを作成し、トレーニングをすることが重要である。

科学的管理法と人間関係論に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア テイラーは、課業を達成した労働者には高い賃金で報いること、課業が達成できなかった労働者には低い賃金にすることを提唱した。

イ テイラーは、万能職長制度から、職長の機能を8つに分け、それぞれの仕事を職長に分担させる制度職能別職長制への移行を提唱した。

ウ ホーソン実験により、職場の人間関係が労働生産性を向上させる要因となっていることが明らかになり、職場におけるインフォーマル組織の存在が発見された。

エ 人間観として、テイラーの科学的管理法では社会人モデルがとられ、人間関係論においては、経済人モデルおよび機械人モデルがとられている。

モチベーション理論に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア マズローによると、人間の欲求は低次から高次への段階をなしており、低次の欲求が充足された後に初めて高次の欲求に関心が向けられるとされる。

イ マグレガーによると、X理論ではなく、Y理論にもとづき経営を行うことが重要であるとされる。

ウ ハーズバーグによると、衛生要因とは、職務の内容、職務の達成、達成の評価など、それが与えられることによって、人々の満足が高まるようなものとされる。

エ アージリスによると、人間は未成熟の段階から成熟していく存在であるので、組織は人間の成長を妨げないように、職務拡大をすべきであるとされる。

職務拡充に関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア アージリスによると、組織は人間の成長を妨げないように、仕事の計画や判断など責任と権限を拡大する職務拡大が重要であるとされる。

イ ハーズバーグによると、高次の欲求を追求する者に対しては、衛生要因を改善するだけでは動機づけにつながらないため、動機づけ要因を改善するために、仕事の範囲を水平的に拡大する職務充実が重要であるとされる。

ウ 職務の計画、実施、評価を、自分自身で管理できるようにするのが、職務拡大である。

エ 個人が行うタスクの数や種類を増やし、職務に多様性を持たせるのが、職務拡大である。

内発的動機づけに関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア デシの「内発的動機づけ」では、「人は生まれながらに有能感と自己決定への欲求をもっており、この2つがモチベーションの重要な源泉となっている」とした。

イ チクセントミハイのフロー心理学では、「特定の作業に没頭する中で、自分自身が環境に完全に支配されている感覚」を「フロー経験」とした。

ウ フロー経験を得るには「活動の過程における成功と失敗が明確で、行動が必要に応じて調節される直接的で即座な反応」、「活動の目的が難しい」等が条件になる。

エ ホワイトのコンピテンスでは「個人が経験・学習を通して獲得した能力をある状況下であれば有効に作用するだろうと考える潜在能力を持つこと」だけで内発的動機づけが得られる。

職務特性モデルでは、モチベーション(動機づけ)を高めるための5つの中核的職務特性がある。中核的職務特性に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア 技能多様性とは必要とされるスキルの多様性である。ある仕事をするのに、様々なスキルを必要とするほど動機づけが高まる。

イ 完結性とは仕事の流れの最後に関与することである。自分の仕事が職務として完結する時点に関与しているほど動機づけが高まる。

ウ 自律性とは自分で工夫できる裁量が大きいことである。ある仕事をするのに、自分で計画し、工夫できる余地があるほど動機づけが高まる。

エ フィードバックとは仕事そのものからフィードバックを得られることである。仕事の成果についての情報を直接的に得られるほど動機づけが高まる。

リーダーシップのコンティンジェンシー理論に関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア フィードラーによると、LPC得点の高い者は、対人関係をうまくやっていくことに主たる満足を見いだす者で、仕事中心型と呼ばれる。

イ フィードラーは、リーダーシップの有効なスタイルは、組織の状況がリーダーの行動に影響を与える程度によって異なると主張した。

ウ フィードラーによると、リーダーが統制しやすい状況の場合は、業績中心型の方が業績は高い。

エ ハウスは、部下の能力が低く、仕事が低度なほど、参加的なリーダーシップが有効だと指摘している。

集団のリーダーが個人や集団を追従させるパワーの源泉に関する次の記述として最も適切なものはどれか。

ア 職位権限など、組織から公式に与えられた地位は、それ自体が人々を従わせる組織勢力となる。

イ リーダーがメンバーの昇給や昇進、その他の好意的な労働条件を与えることができる権限を持っている場合、メリットを求めて指示に従う評価勢力となる。

ウ リーダーがメンバーに集団内での不利益を与える場合、恐怖心に裏付けられた強制勢力が生まれる。

エ メンバーが自身と同じような資質や個性を備えたリーダーに同一化する同一視力が生まれる。

組織学習に関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア 組織学習とは、組織やメンバーが新しい知識を獲得する活動やプロセスのことをいうので、これは知識を学ぶことに限定されるものである。

イ 組織学習は、組織の発展段階によって、低次学習とシングルループ学習に分類される。

ウ 組織が革新的に進化する時に必要なのは高次学習であり、これは、既存の枠組み自体を変革するための学習である。

エ ナレッジマネジメントでは、ナレッジを蓄積し共有するだけでなく、組織的な形式知を、個人の持つ暗黙知として活用していくことが重要である。

SECIモデルとは、個人の持つ暗黙知を、組織的な形式知として活用するための組織的知識創造プロセスである。この SECI モデルに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア SECI モデルにおける共同化(Socialization)とは、断片的なメモを一冊のテキストにまとめるなど、形式知化された個別の知識を組み合わせて、新たな形式知を生み出すプロセスを意味する。

イ SECI モデルにおける表出化(Externalization)とは、個人の内面にあった新製品のイメージなどが具体的な言葉によって新製品コンセプトとして表現されていくような、共同化を通じて獲得された暗黙知を形式知に転換するプロセスを意味する。

ウ SECI モデルにおける連結化(Combination)とは、個人が既存の形式知を深く理解し、その結果、自分自身の内面的な知識として定着させることを意味する。

エ SECI モデルにおける内面化(Internalization)とは、複数の個人が共同で実践を繰り返すことを通じて、特定の個人が持つ内面化された知識を他者にも伝えていくことを意味する。

組織コミットメントに関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア 「この会社が好きだ」というのは、情緒的コミットメントの例である。

イ 「この経験が積めるのは貴重なので、やめるのはもったいない」というのは、功利的コミットメントの例である。

ウ 「どんな会社であろうと、入った以上は忠誠を尽くすべきだ」というのは、規範的コミットメントの例である。

エ 「会社の今月の売上目標を達成するために、自分ももっと頑張って営業をしよう」というのは、行動的コミットメントの例である。

 

レヴィンの「解凍-変化-再凍結」モデルに関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア 解凍は新しい考え方や行動様式を受け入れようとする組織のメンバーに、教育するプロセスである。一般的に組織のメンバーは統率されているため抵抗は示されない。

イ 解凍プロセスでは現状の組織が危機に瀕している状況については控えめにして自主性を重んじる。

ウ 変化とは組織のメンバーに、新しい考え方や行動様式の必要性を訴えるプロセスである。

エ 再凍結とは新しい考え方や行動様式を、組織のメンバーに定着させるプロセスである。

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