経営計画の策定と実行 【平成25年 第1問】
経営計画の策定と実行について留意すべき点に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 経営計画策定時に用いられる業績に関する定量的なデータを収集して分析することによって、新機軸の戦略を構築することができる。×新機軸の戦略は、これまでにない革新的なものですので、これまでのデータだけでは構築できないからです。
イ 経営計画になかった機会や脅威から生まれてくる新規な戦略要素を取り入れていくには、計画遂行プロセスで学習が起こることが重要になる。〇経営計画段階で、起こりうるすべての機会や脅威についてあらかじめ適応できる戦略を構築することはできません。
ウ 経営計画に盛り込まれた戦略ビジョンは、予算計画や下位レベルのアクション・プランと連動させるとコントロール指針として機能するようになり、戦略行動の柔軟性を失わせる。×経営計画に盛り込まれた戦略ビジョンを、予算計画や下位レベルのアクション・プランと連動させたからといって、戦略行動の柔軟性を失わせることにはなりません。
エ 経営計画の策定に際して、将来の様々な場合を想定した複数のシナリオを描いて分析することによって、起こりそうな未来を確定することができる。×経営計画の策定に際して、将来の様々な場合を想定した複数のシナリオを描いて分析したからといって、起こりそうな未来を確定することまではできません。
オ 経営計画の進行を本社の計画部門と事業部門が双方向的にコントロールすることは、事業の機会や脅威の発見には無効であるが、部門間の齟齬を把握するには有効である。×経営計画の進行を本社の計画部門と事業部門が双方向的にコントロールすることは、事業の機会や脅威を発見する上で有効になります。
ドメイン【令和元年 第1問】
多角化して複数の事業を営む企業の企業ドメインと事業ドメインの決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 企業ドメインの決定は、個々の事業の定義を足し合わせるのではなく、外部の利害関係者との間のさまざまな相互作用の範囲を反映し、事業の定義を見直す契機となる。〇外部の利害関係者とは、企業ドメインを示すことで収益性の源泉、競合する部分、お互いに補える部分、有機的な相乗効果が生じる部分の理解共有をすることができます。
- 企業ドメインの決定は、新規事業進出分野の中心となる顧客セグメント選択の判断に影響し、競争戦略策定の出発点として差別化の基本方針を提供する。〇×顧客セグメントの選択判断に直接的影響するのは事業ドメインです。
- 事業ドメインの決定は、将来手がける事業をどう定義するかの決定であり、日常のオペレーションに直接関連し、全社戦略策定の第一歩として競争戦略に結び付ける役割を果たす。×将来手掛ける事業の定義を決定するのは企業ドメインです。
- 事業ドメインの決定は、多角化の広がりの程度を決め、部門横断的な活動や製品・事業分野との関連性とともに、将来の企業のあるべき姿や経営理念を包含している存続領域を示す。×
- 事業ドメインの決定は、特定市場での競争戦略に影響を受け、将来の事業領域の範囲をどう定義するかについて、企業が自らの相互作用の対象として選択した事業ポートフォリオの決定である。〇×将来の事業領域の範囲の定義は企業ドメインの対象です。
企業の強み・弱み、経営資源 【平成23年 第3問】
企業の強みと弱みに関する分析フレームワークについての記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 経営資源の模倣には直接的な複製だけではなく、競争優位にある企業が保有する経営資源を別の経営資源で代替することによる模倣もある。〇
イ 経営資源やケイパビリティが競争優位を生じさせており、企業の内部者にとって競争優位の源泉との関係が理解できない場合、経路依存性による模倣困難が生じている。×
ウ 経営資源やケイパビリティに経済価値があり、他の競合企業や潜在的な競合企業が保持していないものである場合、希少性に基づく競争優位の源泉となりうる。〇
エ 経済価値のない経営資源やケイパビリティしか保持していない企業は、経済価値を有するものを新たに獲得するか、これまで有してきた強みをまったく新しい方法で活用し直すかの選択を迫られる。〇
オ 成功している企業の経営資源を競合企業が模倣する場合にコスト上の不利を被るのであれば、少なくともある一定期間の持続的な競争優位が得られる。〇
経営資源と戦略 【平成20年 第2問】
経営資源と企業の戦略に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア ある経営資源を保有しない企業は、すでに保有している企業に比べて、その複製が困難であると、コスト上の不利益を被りやすい。〇
イ 企業が特定の経営資源を獲得、開発、活用する能力は、企業の歴史的経緯に依存しているので、先行企業は持続的な競争優位を得やすい。〇
ウ 企業の競争優位と個々の経営資源の関係が不明確になるのは、内部者にとってその経営資源があまりに当然なものであったり、経営資源が個別に分離しにくく一体となって競争優位をつくり出しているからである。〇
エ 競争優位の源泉である特殊な経営資源の外部からの調達可能性が高く、その調達コストが低いほど、それを調達する企業はコスト上優位になり、競争優位性を長期的に維持できる。×
オ 保有する経営資源が希少であることは大事であるが、そのような経営資源は特殊であるため、顧客の価値と合致しないことが起こりやすくなるので、これだけでは競争優位にはつながりにくい。〇希少な経営資源であっても、顧客の価値と合致しない場合は、競争優位性にはつながりません。
VRIOフレームワーク 【平成29年 第3問】
企業の経営資源に基づく競争優位性を考察する VRIO フレームワークに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 外部環境の機会を適切に捉え脅威を無力化する経営資源は、業界内において希少でないときに、企業の一時的な競争優位の源泉となる。×
イ 希少で価値がある経営資源を保有する企業は、他の企業がその経営資源を別の経営資源で代替するコストが小さい場合、持続的な競争優位を確立する。×
ウ 組織内の事務作業を効率化する固有のノウハウは、業界内で希少でない場合、企業の一時的な競争優位の源泉となる。×
エ 独自に長い年月をかけて開発した価値ある経営資源を保有する企業は、その資源が業界内で希少でないとき、資源をいかす組織の方針や体制が整わない中でも持続的な競争優位を確立する。×経営資源に希少性がなければ一時的にも競争優位を築くことはできませんし、競争優位を発揮するために組織がなければ持続的競争優位を最大化することはできません。
オ 予測が困難な環境変化が起きない場合は、希少で価値があり模倣が難しい経営資源は企業の持続的な競争優位の源泉となる。〇予想困難な環境変化は競争優位の源泉に大きな影響を及ぼし、それまでの競争優位性を得られなくなる可能性があります。
模倣困難性 【平成30年 第3問】
企業の経営資源に基づく競争優位を考察するVRIOフレームワークにおける模倣困難性は、持続的競争優位を獲得するために必要な条件とされている。この模倣困難性に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア A社が、模倣対象のB社が保有する経営資源やケイパビリティと、B社の競争優位の関係を理解しているか否かは、A社がB社の模倣を行う時のコストに影響を与える要因にならない。×「A社が、模倣対象のB社が保有する経営資源やケイパビリティと、B社の競争優位の関係を理解しているか否か」はA社がB社における「因果関係不明性」、「独自の歴史的経緯」を理解しているかを示す表現です。
イ C社が、新規事業に必要不可欠な経営資源を、その将来における最大価値を下回るコストで入手した場合、競合会社D社が、C社より相当に高いコストでも同様の経営資源を獲得できる限り、C社の経営資源に模倣困難性はない。×
ウ 最先端の機械Eを使いこなすために熟練技能者同士の協力関係が必要であり、かつ、熟練技能者同士の協力関係の構築に相当な時間とコストを必要とする場合、最先端の機械Eを所有しているだけでは、模倣困難性による持続的競争優位の源泉にはならない。〇
エ 相当な時間を要して獲得したF社のノウハウやネットワークが、優れた製品を生み出すための重要な要素で希少性もあり、また競合会社が短期間で獲得するにはコスト上の不利が働くとしても、F社の模倣困難性を持つ経営資源にはなりえない。×
情報的経営資源 【平成24年 第3問】
現代の企業において、経営資源の利用と蓄積は、経営戦略の策定と実行にとって重要である。経営資源は、通常、人的資源、物的資源、資金、情報的資源に区別される。情報的資源に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 企業活動における仕事の手順や顧客の特徴のように、情報的資源は日常の企業活動を通じて経験的な効果として蓄積される。〇
イ 企業活動における設計図やマニュアルのように言語や数値化されているような情報は、熟練やノウハウなどよりも模倣困難性が高くない。〇
ウ 企業にとって模倣困難性の低い情報的資源が競争にとって重要ならば、特許や商標のような手段で法的に模倣のコストを高める必要はない。×
エ 企業の特定の事業分野における活動で蓄積された情報的資源の利用は、その事業に補完的な事業分野に限定されない。〇
オ 企業のブランドやノウハウのような情報的資源は、その特殊性が高いほど企業に競争優位をもたらす源泉となる。〇
スマート問題集:1-1 経営と戦略の全体像 42日ぶり 正答率100.00%! 8点(7月)→10点(12月)→11点(3月)→11点(3月)→11点(今回)3巡連続満点で要復習チェックも今回全て外せました!
過去問セレクト演習-1-1 経営と戦略の全体像 42日ぶり 正答率100.00%! 7点(7月)→5点(12月)→6点(3月)→6点(3月)→7点(今回)同じく要復習チェックを全て外せました!
外出移動で聞き流し。
スマート問題集:1-2 戦略の策定と企業戦略 42日ぶり 正答率100.00%! 12点(7月)→13点(12月)→14点(3月)→15点(3月)→15点(今回)2巡連続満点で定着感があります。要復習チェックも3単元連続で全て外せて気持ち良さ最高!w
本当に届くのか心配だった中小企業診断士協会からの受験申込案内が届いて安心しました。科目合格していると自動的に送ってもらえるので便利な制度ですね。
要復習チェック残1次試験全体(合格模試及び平成30年度令和元・2年度1次試験過去問題除く)1645問中930問→904問(企業経営理論183問 財務・会計150問 運営管理111問 経営情報システム88問 経済学・経済政策158問 経営法務156問 中小企業経営・政策90問)
企業経営理論の要復習チェック残が209問→183問へ26問減らせました!
2021年05月10日 (月) の学習履歴
5時間
1次2次合格コース[2021年度試験対応]2時間31分(3レッスン終了)
1次基礎講座1時間28分
科目1 企業経営理論1時間28分
1-2 企業戦略50分05秒
1-3 事業戦略38分10秒
科目6 経営法務30秒
6-6 事業再編と持分会社30秒
実戦フォローアップ講座1時間02分
科目1 企業経営理論1時間02分
実戦フォローアップ講座:1-2 戦略の策定と企業戦略40分40秒
実戦フォローアップ講座:1-3 事業戦略21分50秒
過去問セレクト講座-1次試験全科目セット[2021年度試験対応]35分25秒(1レッスン終了)
科目1 企業経営理論35分25秒
過去問セレクト演習-1-1 経営と戦略の全体像35分20秒 7/7点
過去問セレクト演習-1-2 戦略の策定と企業戦略05秒
スマート問題集-1次試験全科目セット [2021年度試験対応]1時間01分(2レッスン終了)
科目1 企業経営理論1時間
スマート問題集:1-1 経営と戦略の全体像31分35秒 11/11点
スマート問題集:1-2 戦略の策定と企業戦略28分45秒 15/15点
科目7 中小企業経営・政策40秒
スマート問題集:7-5 経営基盤の強化40秒
その他の学習履歴53分00秒
問題集36分00秒
その他17分00秒
中小企業診断士
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