貨幣
すぐに取引に使うことができ、通常では元本割れを起こすことがない普通預金は、貨幣である。
貨幣が安全資産であるのに対して、債券は危険資産
貨幣市場で超過需要が発生しているときには、債券市場では必ず超過供給が発生 貨幣市場と債券市場は表裏一体の関係 すべての市場の超過需要額の和はゼロとなる性質のことを、ワルラス法則
マネーサプライ
マネーサプライとは、経済全体に供給している貨幣の供給量のことをいい、この貨幣には、預金も含まれる。
マネーストックとは、居住者のうち、一般法人、個人、地方公共団体・地方公営企業が保有する通貨量の残高
預金取扱機関、保険会社、政府関係金融機関、証券会社、短資等を除く法人
マネーストックでは、金融機関や中央政府が保有する預金などは対象外。
マネーストック統計の現金通貨は、金融機関保有現金を含まない点がポイント
マネーストック統計のM1は、最も容易に決済手段として用いることができる現金通貨と預金通貨から構成されている。
マネーストック統計のM3は、M1に準通貨やCDを加えた指標である。準通貨の大半は、定期預金
譲渡性預金(CD:Certificate of Deposit) とは、第三者に譲渡できる定期性預金CDの預金者は、金融機関及びその関連会社、証券会社などが中心。
貨幣需要
取引を行うためや、不意の支出に備えるためという動機に基づく貨幣需要のことを、貨幣の取引需要という
①取引動機に基づく貨幣需要(取引を行うために必要とする貨幣需要)、
②予備的動機に基づく貨幣需要(不意の支出に備えて貨幣を保有する貨幣需要)、
③投機的動機に基づく貨幣需要(資産運用の対象として貨幣を保有する貨幣需要)の3つ
取引動機に基づく貨幣需要と予備的動機に基づく貨幣需要、貨幣の取引需要
国民所得が増加すると貨幣の取引需要は増加し、逆に、国民所得が減少すると貨幣の取引需要は減少する。貨幣の取引需要は、国民所得の増加関数
貨幣の資産需要は、利子率の減少関数
ケインズは、人々が利子を生まない貨幣を他の金融資産よりも選好して保有するのは、貨幣のもつ流動性によるものだと考えた。ケインズの流動性選好説とは、安全資産である貨幣を手元に保有しようとする選好のこと
貨幣需要関数
ケインズ型貨幣需要関数は、国民所得の増加関数であり、利子率の減少関数である。
縦軸に利子率をとり、横軸に貨幣需要をとると、ケインズ型貨幣需要関数は、一般に、右下がりの曲線で表される。
国民所得が増加すると、貨幣需要曲線は右方にシフトし、国民所得が減少すると、貨幣需要曲線は左方にシフトする。
流動性のわなが生じている場合は、貨幣需要曲線は、横軸に対して水平
貨幣供給
現金通貨と準備預金の合計で表されるハイパワードマネー
マネーサプライとは、民間部門の保有する現金通貨と預金通貨を合計したもので現金通貨と準備預金を合計したものではありません。
法定準備率による貨幣供給の調整のことを法定準備率操作
基準割引率および基準貸付率を上げ下げしても、貨幣乗数は変化しません。
マネタリーベース
日本銀行当座預金はマネタリーベースに含まれる。
マネタリーベース=日本銀行券発行高+貨幣流通高+日本銀行当座預金
マネタリーベース=日本銀行券発行高+貨幣流通高+日本銀行当座預金である。
マネタリーベースとは、中央銀行がコントロールできる現金通貨と準備預金のことで、ハイパワードマネー
マネタリーベース(ハイパワードマネー)=日本銀行券発行高+貨幣流通高+日本銀行当座預金
マネーストック(マネーサプライ)
M1=現金通貨+全預金取扱機関に預けられた預金通貨
M2=現金通貨+国内銀行等に預けられた預金通貨+準通貨+CD(譲渡性預金)
M3=M1+準通貨+CD(譲渡性預金)
M2は、金融商品の範囲はM3と同様ですが、預金の預け入れ先が限定
貨幣市場の均衡
貨幣市場の均衡とは、貨幣需要と貨幣供給が一致することをいう。
ケインズによると、貨幣市場において、一般に、貨幣需要曲線は右下がりの曲線で表され、貨幣供給曲線は横軸に対して垂直な直線で表される。
貨幣供給は、利子率に依存しません。利子率がどういう水準であっても、日本銀行が決定したマネーサプライMの水準
ケインズによると、利子率は貨幣市場において決定される。利子率は、貨幣需要曲線と貨幣供給曲線の交点によって、決定
貨幣供給曲線が右方にシフトすると、貨幣需要曲線と貨幣供給曲線の交点である均衡点はA点から右下の位置に移動します。その交点によって利子率は決定され、その利子率は当初の利子率rよりも低下
LM曲線
LM曲線は、貨幣市場を均衡させる国民所得と利子率の組み合わせを表した曲線。財市場を均衡させる国民所得と利子率の組み合わせを表した曲線は、IS曲線
右上がりのLM曲線の左上方では、貨幣市場において超過供給が発生しており、LM曲線の右下方では、貨幣市場において超過需要が発生している。
投資関数
ケインズによると、投資の限界効率が利子率を下回るときには、投資は実行されない。
IS曲線
限界消費性向が大きいほど、IS曲線の傾きは緩やかになる。限界消費性向が大きいほど、利子率が低下したときの投資の増加に対する国民所得の増加分は大きく変化します。そのため、限界消費性向が大きいほど、IS曲線の傾きが緩やか
IS曲線のシフト
政府支出が増加すると、IS曲線は右方にシフトする。
需要項目(消費、民間投資、政府支出、輸出)が増加すると、IS曲線は右方にシフトする
IS-LM分析
IS-LM分析は、財市場と貨幣市場の同時均衡を達成する均衡国民所得と均衡利子率を分析するもの
IS曲線を表す関数とLM曲線を表す関数の連立方程式により、均衡国民所得、均衡利子率が計算
IS-LM分析の均衡点が成立しても、労働市場では失業が発生している可能性
財政政策の効果
政府が拡張的な財政政策を実施する場合、45度線分析よりもIS-LM分析の方が均衡国民所得の増加分が小さいのは、クラウディングアウトが生じているためである。
政府支出の増加により利子率が上昇し、民間投資が抑制されることを、クラウディングアウト
金融政策の効果
マネーサプライを増加する前の均衡国民所得はY0、均衡利子率はr0である。
日本銀行が拡張的な金融政策を実施しても、均衡点はそのままで移動しない
日本銀行が拡張的な金融政策を実施しても、均衡国民所得も均衡利子率も変化しない。
マネーサプライ
マネーサプライとは、経済全体に供給している貨幣の供給量のことをいい、この貨幣には、預金も含まれる。
マネーストック統計のM3は、M1に準通貨やCDを加えた指標である。
貨幣需要
取引を行うためや、不意の支出に備えるためという動機に基づく貨幣需要のことを、貨幣の取引需要という。
国民所得が増加すると貨幣の取引需要は増加し、逆に、国民所得が減少すると貨幣の取引需要は減少する。
ケインズは、人々が利子を生まない貨幣を他の金融資産よりも選好して保有するのは、貨幣のもつ流動性によるものだと考えた。
貨幣需要関数
ケインズ型貨幣需要関数は、国民所得の増加関数であり、利子率の減少関数である。
縦軸に利子率をとり、横軸に貨幣需要をとると、ケインズ型貨幣需要関数は、一般に、右下がりの曲線で表される。
国民所得が増加すると、貨幣需要曲線は右方にシフトし、国民所得が減少すると、貨幣需要曲線は左方にシフトする。
貨幣供給
マネタリーベース
日本銀行当座預金はマネタリーベースに含まれる。
マネタリーベース=日本銀行券発行高+貨幣流通高+日本銀行当座預金である。
貨幣市場の均衡
貨幣市場の均衡とは、貨幣需要と貨幣供給が一致することをいう。
LM曲線
右上がりのLM曲線の左上方では、貨幣市場において超過供給が発生しており、LM曲線の右下方では、貨幣市場において超過需要が発生している。
投資関数
ケインズによると、投資の限界効率が利子率を下回るときには、投資は実行されない。
IS曲線
限界消費性向が大きいほど、IS曲線の傾きは緩やかになる。
IS曲線のシフト
政府支出が増加すると、IS曲線は右方にシフトする。
財政政策の効果
政府が拡張的な財政政策を実施する場合、45度線分析よりもIS-LM分析の方が均衡国民所得の増加分が小さいのは、クラウディングアウトが生じているためである。
マネーサプライ
マネーサプライとは、経済全体に供給している貨幣の供給量のことをいい、この貨幣には、預金も含まれる。マネーサプライとは、経済全体に供給している貨幣の供給量のこと
マネーストックとは、基本的に、通貨保有主体が保有する通貨量の残高
マネーストック統計の現金通貨は、金融機関保有現金を含まない点がポイント
マネーストック統計のM1は、最も容易に決済手段として用いることができる現金通貨と預金通貨から構成されている。
マネーストック統計のM3は、M1に準通貨やCDを加えた指標である。
貨幣
すぐに取引に使うことができ、通常では元本割れを起こすことがない普通預金は、貨幣である。
マネーサプライ
マネーサプライとは、経済全体に供給している貨幣の供給量のことをいい、この貨幣には、預金も含まれる。
マネーストック統計のM1は、最も容易に決済手段として用いることができる現金通貨と預金通貨から構成されている。
マネーストック統計のM3は、M1に準通貨やCDを加えた指標である。
貨幣需要
取引を行うためや、不意の支出に備えるためという動機に基づく貨幣需要のことを、貨幣の取引需要という。
国民所得が増加すると貨幣の取引需要は増加し、逆に、国民所得が減少すると貨幣の取引需要は減少する。
ケインズは、人々が利子を生まない貨幣を他の金融資産よりも選好して保有するのは、貨幣のもつ流動性によるものだと考えた。
貨幣需要関数
ケインズ型貨幣需要関数は、国民所得の増加関数であり、利子率の減少関数である。
縦軸に利子率をとり、横軸に貨幣需要をとると、ケインズ型貨幣需要関数は、一般に、右下がりの曲線で表される。
国民所得が増加すると、貨幣需要曲線は右方にシフトし、国民所得が減少すると、貨幣需要曲線は左方にシフトする。
流動性のわなが生じている場合は、貨幣需要曲線は、横軸に対して水平
マネタリーベース
日本銀行当座預金はマネタリーベースに含まれる。
マネタリーベース=日本銀行券発行高+貨幣流通高+日本銀行当座預金である。
M1、M2のいずれにもマネタリーベースは含まれません。
貨幣市場の均衡
貨幣市場の均衡とは、貨幣需要と貨幣供給が一致することをいう。
ケインズによると、貨幣市場において、一般に、貨幣需要曲線は右下がりの曲線で表され、貨幣供給曲線は横軸に対して垂直な直線で表される。貨幣供給曲線は横軸に対して垂直な直線
ケインズによると、利子率は貨幣市場において決定される。貨幣需要曲線と貨幣供給曲線の交点
LM曲線
右上がりのLM曲線の左上方では、貨幣市場において超過供給が発生しており、LM曲線の右下方では、貨幣市場において超過需要が発生している。
投資関数
ケインズによると、投資の限界効率が利子率を下回るときには、投資は実行されない。
IS曲線
限界消費性向が大きいほど、IS曲線の傾きは緩やかになる。
IS曲線のシフト
政府支出が増加すると、IS曲線は右方にシフトする。
財政政策の効果
政府が拡張的な財政政策を実施する場合、45度線分析よりもIS-LM分析の方が均衡国民所得の増加分が小さいのは、クラウディングアウトが生じているためである。
日本銀行の金融政策と貨幣【令和元年 第6問】
日本経済は、日本銀行による金融政策から影響を受けている。貨幣に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 中央銀行が買いオペを実施すると、マネタリー・ベースが増加する。〇
b マネー・ストックM1は、現金通貨、預金通貨、準通貨、譲渡性預金の合計である。×M2 M1=現金通貨+全預金取扱機関に預けられた預金通貨
c マネー・ストックをマネタリー・ベースで除した値は「信用乗数」と呼ばれる。?〇信用乗数(貨幣乗数)=マネー・ストック/マネタリー・ベース
d 準備預金が増えると、信用乗数は大きくなる。?〇×信用乗数(貨幣乗数)↓=マネー・ストック/マネタリー・ベース↑
〔解答群〕
- aとc
- aとd〇
- bとc
- bとd
金融政策とマネーサプライ 【平成24年 第8問】(設問1)
金融政策およびマネーサプライ(マネーストック)に関する下記の設問に答えよ。
(設問1)
金融政策に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 貨幣の供給メカニズムで中央銀行が直接的に操作するのは、マネタリーベース(ハイパワードマネー)というよりも、マネーサプライ(マネーストック)である。×
b 市中銀行の保有する現金を分子、預金を分母とする比率が上昇すると、信用乗数(貨幣乗数)は上昇する。×現金預金比率のことです。現金預金比率が上昇すると、信用乗数は低下
c 市中銀行から中央銀行への預け金を分子、市中銀行の保有する預金を分母とする比率が上昇すると、信用乗数(貨幣乗数)は低下する。〇?法定準備率のこと
d 信用乗数(貨幣乗数)は、分子をマネーサプライ(マネーストック)、分母をマネタリーベース(ハイパワードマネー)として算出される比率のことである。〇
[解答群]
ア aとb
イ aとd
ウ bとc
エ cとd〇
マネタリーベース 【平成29年 第7問】
2016年9月、日本銀行は金融緩和強化のための新しい枠組みとして「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を導入した。この枠組みでは、「消費者物価上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、マネタリーベースの拡大方針を継続する」こととされている。
マネタリーベースに関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a マネタリーベースは、金融部門から経済全体に供給される通貨の総量である。?〇×マネーサプライ
b マネタリーベースは、日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計である。〇
c 日本銀行による買いオペレーションの実施は、マネタリーベースを増加させる。〇
d 日本銀行によるドル買い・円売りの外国為替市場介入は、マネタリーベースを減少させる。?ドルを市場から買って、円を市場へ売る、つまり流通させることになります。従って、マネタリーベースは増加
[解答群]
ア aとc
イ aとd
ウ bとc〇
エ bとd
金融政策とマネーサプライ 【平成24年 第8問】(設問2)
金融政策およびマネーサプライ(マネーストック)に関する下記の設問に答えよ。
(設問2)
日本銀行が公表しているマネーサプライ統計は、2008 年に、マネーストック統計へと見直しが行われた。この見直しに関する説明として、最も適切なものはどれか。
ア 証券会社が保有する現金通貨が、M1 に含まれることになった。
イ ゆうちょ銀行への要求払預金が、M1 に含まれることになった。〇
ウ 預金取扱機関が保有する現金通貨が、M1 に含まれることになった。
エ 預金取扱機関への定期性預金が、M1 に含まれることになった。
因縁のIS-LM 分析に戻って来ました。
マネーサプライ・マネーストック・M1・M2・M3も忘れがちです。
正解できても解説「容易に正解できる問題です。」で気分はヒヤヒヤです^^;
2021年02月16日 (火) の学習履歴
5時間
スマート問題集-1次試験全科目セット [2021年度試験対応]2時間07分(1レッスン終了)
科目5 経済学・経済政策2時間07分
スマート問題集:5-6 貨幣市場とIS-LM 分析2時間07分 16/16点
過去問セレクト講座-1次試験全科目セット[2021年度試験対応]18分25秒
科目5 経済学・経済政策18分25秒
過去問セレクト演習-5-6 貨幣市場とIS-LM分析18分25秒
その他の学習履歴2時間35分
問題集2時間
その他25分00秒
テキスト・書籍10分00秒
中小企業診断士
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