財務・会計 投資評価 資本市場と資本コスト 現代のファイナンス 経営分析

経営分析が解けて愉しくなってきたと思ったら投資評価という新敵キャラが表れてきたという感じです^^;

生産性分析、成長性分析 【平成24年 第10問】(設問2)

 当期と前期との比較損益計算書(要約)は次のとおりである。これに基づいて下記の設問に答えよ。

(設問2)


 前々期(第21 期)の売上高が950 百万円、経常利益が133 百万円であるとき、成長性の変化に関する記述として最も適切なものはどれか。


ア 売上高と経常利益の成長性が上昇した。


イ 売上高と経常利益の成長性が低下した。


ウ 売上高の成長性は上昇し、経常利益の成長性は低下した。


エ 売上高の成長性は低下し、経常利益の成長性は上昇した。

 売上高の成長性は、売上高成長率を用いて測ります。売上高成長率は次の式で求められます。

 売上高成長率= 売上高増加額÷基準時点の売上高×100

 前々期から前期への売上高成長率を計算する場合は、まず売上高増加額を求めます。これを計算すると1,000-950=50(百万円)となります。これを基に、前々期から前期への売上高成長率を計算すると、50÷950=5.3(%)となります。

 同様に、前期から当期への売上高成長率を求めます。売上高増加額は、1,200-1,000=200(百万円)となります。よって、前期から当期への売上高成長率は、200÷1,000×100=20.0(%)となります。

 これらから、売上高成長率は、前々期から前期が5.3%、前期から当期が20.0%と変化していることが分かります。つまり、売上高の成長性は上昇しています。

 続いて、経常利益の成長性を確認しましょう。経常利益の成長性は、経常利益成長率を用いて測ります。経常利益成長率は次の式で求められます。

 経常利益成長率= 経常利益増加額÷基準時点の経常利益×100

 前々期から前期への経常利益成長率を計算すると、(130-133)÷133×100=-2.3(%)となります。

 同様に、前期から当期への経常利益成長率を計算すると(120-130)÷130×100=-7.7(%)となります。

 これらから、経常利益成長率は、前々期から前期が-2.3%、前期から当期が-7.7%と変化していることが分かります。つまり、経常利益の成長性は低下しています。

 これを踏まえて選択肢を見ると、ウが正解であることが分かります。

損益分岐点比率 【平成27年 第10問】(設問2)

前期と今期の損益計算書は次のように要約される。下記の設問に答えよ。

(設問2)収益性に関する記述として最も適切なものはどれか。
ア 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、固定費の増加による。イ 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、変動費率の低下による。ウ 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、固定費の増加による。エ 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、変動費率の低下による。

収益性・安全性分析2 【平成25年 第5問】(設問2)

 次に示す財務諸表に基づいて、以下の設問に答えよ(単位:千円)。

(設問2)

 安全性の動向に関する説明として最も適切なものはどれか。

 ア 流動比率:悪化 固定長期適合率:悪化 負債比率:改善

 イ 流動比率:悪化 固定長期適合率:改善 負債比率:改善

 ウ 流動比率:改善 固定長期適合率:悪化 負債比率:改善

 エ 流動比率:改善 固定長期適合率:改善 負債比率:悪化

1流動比率=35000/16000*100=218.75%
2流動比率=29000/15000*100=193.33..%:悪化
1固定長期適合率=95000/(28000+86000)*100=83.33..%
2固定長期適合率=91000/(20000+85000)*100=86.66..%:悪化
1負債比率=(16000+28000)/86000*100=51.2%
2負債比率=(15000+20000)/85000*100=41.2%改善

「固定長期適合率」は、「固定資産 ÷ (自己資本 + 固定負債) × 100」で計算することができ、固定資産を賄えるだけの自己資本と固定負債をもっているかという点で、低い方が良い指標です。X1年度は、95,000千円 ÷ (86,000千円 + 28,000千円) × 100で83.3%(小数点以下第2位四捨五入)になります。X2年度は、91,000千円 ÷ (85,000千円 + 20,000千円) × 100で86.7%になります。よって、「固定長期適合率」は上昇しており、悪化していることになります。

 最後に、「負債比率」ですが、「負債 ÷ 自己資本 × 100」で計算することができ、安全性という点で、低い方が良い指標です。ここでは、純資産が自己資本です。X1年度は、(16,000千円 + 28,000千円) ÷ 86,000千円 × 100で51.2%(小数点以下第2位四捨五入)になります。X2年度は、(15,000千円 + 20,000千円) ÷ 85,000千円 × 100で41.2%になります。よって、「負債比率」は低下しており、改善していることになります。

 以上より、選択肢アが適切であり、正解となります。

「流動比率」と「固定長期適合率」は表裏一体の関係にあります。
「流動比率」が悪化しているときには、「固定長期適合率」も悪化し、「流動比率」が改善しているときには、「固定長期適合率」も改善しています。

本問では、「流動比率」だけを検討すれば、「固定長期適合率」は検討しなくてもよいことになります。
そうすると、時間短縮になります。

資本利益率 【平成22年 第8問】

 当期の損益計算書は次のとおりである。総資本回転率が1.2 回、経営資本回転率が1.4 回であるとき、事業活動に使用している投下資本に対して本業から利益をどの程度生み出すことができたのかを示す資本利益率の値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

損益計算書(要旨)
 (単位:千円)    
売上高500,000
売上原価307,000
 売上総利益193,000
販売費及び一般管理費163,000
 営業利益30,000
営業外収益7,600
営業外費用4,200
 経常利益33,400
特別利益1,700
特別損失 2,800
税引前当期純利益32,300
 法人税等12,300
 当期純利益20,000

[解答群]

ア 4.8%

イ 5.6%

ウ 7.2%

エ 8.4%

総資本回転率が1.2 回、経営資本回転率が1.4 回であるとき、事業活動に使用している投下資本に対して本業から利益をどの程度生み出すことができたのかを示す
経営資本営業利益率=営業利益30000/経営資本357,142.85*100=8.4..%
経営資本回転率1.4 回=経営資本/売上高500,000
経営資本=500000/1.4=357,142.85

ROA・ROE等式 【平成30年 第21問】(設問2)

 以下の損益計算書について、下記の設問に答えよ。
 
なお、当期の総資産は1,500百万円(=有利子負債1,000百万円+株主資本500百万円)とする。 また、当社ではROAを営業利益÷総資産と定義している。

(設問2) ROAの変動に対してROEの変動を大きくさせる要因として、最も適切なものはどれか。

[解答群]

 ア 安全余裕率

 イ 売上高営業利益率

 ウ 負債比率

 エ 流動比率

ROE = {ROA + (ROA-i) × D ÷ E} × (1 - t)

ROE = 税引後当期利益 ÷ 自己資本

ROA = 営業利益 ÷ 総資本

D ÷ E = 負債比率

I = 負債利子率、t = 実効法人税率

生産性分析、成長性分析 【平成24年 第10問】(設問2)

 当期と前期との比較損益計算書(要約)は次のとおりである。これに基づいて下記の設問に答えよ。

(設問2)


 前々期(第21 期)の売上高が950 百万円、経常利益が133 百万円であるとき、成長性の変化に関する記述として最も適切なものはどれか。


ア 売上高と経常利益の成長性が上昇した。


イ 売上高と経常利益の成長性が低下した。


ウ 売上高の成長性は上昇し、経常利益の成長性は低下した。


エ 売上高の成長性は低下し、経常利益の成長性は上昇した。

前期売上高成長性=(前期売上高1000ー基準時売上高950)÷基準時売上高950*100=50/950*100=5.3%
今期売上高成長性=(当期売上高1200ー基準時売上高1000)÷基準時売上高1000*100=200/1000*100=20.0%:上昇
前期経常利益成長性=(前期経常利益130ー基準時経常利益133)÷基準時経常利益133*100=-3/133*100=-2.3%
今期経常利益成長性=(今期経常利益120ー基準時経常利益130)÷基準時経常利益130*100=-10/130*100=-7.7%:低下

売上高成長率= 売上高増加額÷基準時点の売上高×100

 前々期から前期への売上高成長率を計算する場合は、まず売上高増加額を求めます。これを計算すると1,000-950=50(百万円)となります。これを基に、前々期から前期への売上高成長率を計算すると、50÷950=5.3(%)となります。

 同様に、前期から当期への売上高成長率を求めます。売上高増加額は、1,200-1,000=200(百万円)となります。よって、前期から当期への売上高成長率は、200÷1,000×100=20.0(%)となります。

 これらから、売上高成長率は、前々期から前期が5.3%、前期から当期が20.0%と変化していることが分かります。つまり、売上高の成長性は上昇しています。

 続いて、経常利益の成長性を確認しましょう。経常利益の成長性は、経常利益成長率を用いて測ります。経常利益成長率は次の式で求められます。

 経常利益成長率= 経常利益増加額÷基準時点の経常利益×100

 前々期から前期への経常利益成長率を計算すると、(130-133)÷133×100=-2.3(%)となります。

 同様に、前期から当期への経常利益成長率を計算すると(120-130)÷130×100=-7.7(%)となります。

 これらから、経常利益成長率は、前々期から前期が-2.3%、前期から当期が-7.7%と変化していることが分かります。つまり、経常利益の成長性は低下しています。

 これを踏まえて選択肢を見ると、ウが正解であることが分かります。

損益分岐点比率 【平成27年 第10問】(設問2)

前期と今期の損益計算書は次のように要約される。下記の設問に答えよ。

(設問2)収益性に関する記述として最も適切なものはどれか。
ア 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、固定費の増加による。
イ 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、変動費率の低下による。
ウ 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、固定費の増加による。
エ 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、変動費率の低下による。

前期損益分岐点比率=前期損益分岐点売上高18000/前期売上高24000)*100=75%
前期損益分岐点売上高=固定費7200÷(1-変動費率0.6)=18000
変動費率=変動費14400/24000=0.6
今期損益分岐点比率=今期損益分岐点売上高20000/今期売上高28000)*100=71.4..% 改善
今期損益分岐点売上高=固定費9000÷(1-変動費率0.55)=20000
変動費率=変動費15400/28000=0.55




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