財務・会計 経営分析 投資評価

 安全余裕率の計算 【平成25年 第8問】

 A社の当期の売上高は20,000 千円、費用は以下のとおりであった。なお、一般管理費はすべて固定費である。安全余裕率として最も適切なものを下記の解答群から選べ。

 変動製造費用 5,000千円

 固定製造費用 9,000千円

 変動販売費 3,000千円

 固定販売費 800千円

 一般管理費 1,000千円

[解答群]

 ア 10.0 %

 イ 10.9 %

 ウ 25.0 %

 エ 28.0 %

安全余裕率=(売上高ー損益分岐点売上高)/売上高
損益分岐点売上高=9000+800+1000)/(1-変動費率(5000+3000)/20000)
=10800/(1-0.4)=10800/0.6=18000
=2000/20000=10%

損益分岐点比率 【平成27年 第10問】(設問1)

前期と今期の損益計算書は次のように要約される。下記の設問に答えよ。

(設問1)今期の損益分岐点売上高として最も適切なものはどれか。
ア 12,000 千円イ 16,400 千円ウ 18,000 千円エ 20,000 千円

=9000/(1-(15400/28000))=9000/(1-0.55)=9000/0.45=20000

損益分岐点比率 【平成27年 第10問】(設問2)

前期と今期の損益計算書は次のように要約される。下記の設問に答えよ。

(設問2)収益性に関する記述として最も適切なものはどれか。
ア 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、固定費の増加による。
イ 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、変動費率の低下による。
ウ 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、固定費の増加による。
エ 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、変動費率の低下による。

ア前期損益分岐点比率=(7200/(1-(14400/24000)))/24000
=(7200/(1-0.6))/24000=18000)/24000=75%
今期損益分岐点比率=20000)/28000=71.42..% 改善

セグメント別損益分析 【平成21年 第10問】(設問1)

 Y社の以下に掲げる次年度の部門別損益計算書に基づいて、下記の設問に答えよ。ただし、費用の構造は一定とする。
(単位:百万円)

 A部門B部門C部門合計
売 上 高1,8001,2001,0004,000
変 動 費1,0808405802,500
個別固定費240220100560
共通固定費配賦額280240120640
純 利 益( )( )( )300

(設問1)

 Y社全体に対するA部門の貢献を示す利益額として、最も適切なのはどれか(単位:百万円)。

ア 140

イ 200

ウ 320

エ 480

A部門純利益=1800-1080-240-280=200

セグメント別損益分析 【平成21年 第10問】(設問2)

 Y社の以下に掲げる次年度の部門別損益計算書に基づいて、下記の設問に答えよ。ただし、費用の構造は一定とする。
(単位:百万円)

 A部門B部門C部門合計
売 上 高1,8001,2001,0004,000
変 動 費1,0808405802,500
個別固定費240220100560
共通固定費配賦額280240120640
純 利 益( )( )( )300

(設問2)

 仮にB部門を廃止するとすれば、Y社全体の純利益の増減額として最も適切なものはどれか(単位:百万円)。ただし、共通固定費は発生を回避することができないものとする。

ア 減少140

イ 減少940

ウ 増加100

エ 増加320

B部門純利益=1200-840-220-240=-100
240-100=140

 目標売上高と損益シミュレーション 【平成30年 第11問】(設問1)

 当社の当期の損益計算書は、以下のとおりであった。下記の設問に答えよ。

(設問1)当社では、次期の目標営業利益を55,000千円に設定した。他の条件を一定とすると、目標営業利益を達成するために必要な売上高として、最も適切なものはどれか。
ア 255,000千円
イ 265,000千円
ウ 280,000千円
エ 330,000千円

目標売上高=(固定費104000+目標利益55000)/(1-変動費率(96000/240000))=159000/(1-0.4)=159000/0.6=265000

目標売上高と損益シミュレーション 【平成30年 第11問】(設問2)

 当社の当期の損益計算書は、以下のとおりであった。下記の設問に答えよ。

(設問2) 次期の利益計画において、固定費を2,000千円削減するとともに、販売価格を 190円に引き下げる案が検討されている。また、この案が実施されると、販売数量は1,400千個に増加することが予想される。次期の予想営業利益として、最も 適切なものはどれか。なお、他の条件は一定であるものとする。ア 52,000千円イ 57,600千円ウ 68,000千円エ 72,800千円

予想売上高=売上高190*1400=266000
変動費=80*1400=112000
固定費104000-2000=102000
予想営業利益=266000-112000-102000=52000

収益性・安全性分析2 【平成25年 第5問】(設問2)

 次に示す財務諸表に基づいて、以下の設問に答えよ(単位:千円)。

(設問2)

 安全性の動向に関する説明として最も適切なものはどれか。

 ア 流動比率:悪化 固定長期適合率:悪化 負債比率:改善

 イ 流動比率:悪化 固定長期適合率:改善 負債比率:改善

 ウ 流動比率:改善 固定長期適合率:悪化 負債比率:改善

 エ 流動比率:改善 固定長期適合率:改善 負債比率:悪化

ROA・ROE等式 【平成30年 第21問】(設問1)

 以下の損益計算書について、下記の設問に答えよ。
 なお、当期の総資産は1,500百万円(=有利子負債1,000百万円+株主資本500百万円)とする。 また、当社ではROAを営業利益÷総資産と定義している。(設問1) 営業利益は経営環境によって変動する。したがって、投下資本を一定とした場合、それに応じてROAも変動する。ROAが15%に上昇した場合、ROEは何%になるか、最も適切なものを選べ。[解答群] ア 17% イ 21% ウ 35% エ 39%

現状ROA=150/1500=10%
15%ROA=1500*0.15=225
税引前利益=225-50=175
税金=175*0.4=70
税引後利益=175-70=105
ROE=105/500=21%

フリーキャッシュフロー 【平成22年 第12問】

 A社の損益に関するデータは以下のとおりである。A社の減価償却費は1,000 千円であり、これは全額更新投資にあてられる。また、実効税率は40%であり、運転資本の増減はない。このとき、A社のフリー・キャッシュ・フローの金額として最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:千円)。

  (単位:千円)
 営業利益                10,000
 支払利息 4,000
 税引前利益 6,000
 法人税等 2,400
 当期純利益 3,600

[解答群]

ア 4,600 

イ 6,000 

ウ 7,000 

エ 7,400

FCF=営業利益*(1-実効税率)+減価償却費ー運転資本増加額ー投資額
=10000*(1-0.4)+1000-0-1000
=6000

設備投資のキャッシュフロー 【平成20年 第22問】

 設備投資のキャッシュ・フローを予測する際の説明として、最も適切なものはどれか。

ア 貸し付けている土地の貸借契約を解除し、そこに工場建設をする場合、この受取地代を反映させる必要はない。

イ 新製品投資によって、既存の製品のキャッシュ・フローが減少する場合、減少するキャッシュ・フローは新製品投資のキャッシュ・フローに反映させる。

ウ 投資の資金調達から生じる支払利息はキャッシュ・フローに反映させる。

エ 未使用の土地に工場建設をする場合、未使用の土地は簿価で評価して投資額に反映させる。

正味現在価値 【平成21年 第16問】

 C社では、工場拡張投資を計画中である。この投資案の初期投資額は、4,000 万円である。計画では、この投資により今後毎年売上高が2,400 万円増加し、現金支出費用が1,200万円増加する。この投資物件の耐用年数は5年であり、残存価額はゼロである。減価償却法として定額法を用いており、実効税率は50%であるとする。なお、運転資金の額は変化しないものとする。

 資本コストが10%であるとき、この投資案の正味現在価値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:万円)。なお、現価係数は下表のとおりである。

複利現価係数(10%、5年)年金現価係数(10%、5年)
0.623.79

[解答群]

ア  548

イ -210

ウ -280

エ -900

営業利益=2400-1200-減価償却800=400
毎年CF=400*(1-0.5)+800=1000
投資将来CF=1000
NPV=1000*3.79-4000=-210

2か月越えぶりの投資評価で忘却でしたが、それでも1巡目よりは

点数が少し上がってるので学習成果が出てて嬉しいです。

2021年01月16日 (土) の学習履歴
5時間
過去問セレクト講座-1次試験全科目セット[2021年度試験対応]54分30秒(1レッスン終了)
科目2 財務・会計54分30秒
過去問セレクト演習-2-6 経営分析42分00秒 21/21点
過去問セレクト演習-2-7 投資評価12分30秒
スマート問題集-1次試験全科目セット [2021年度試験対応]1時間18分(1レッスン終了)
科目2 財務・会計1時間18分
スマート問題集:2-7 投資評価1時間18分 13/13点
その他の学習履歴2時間48分
問題集2時間48分
中小企業診断士
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