生産形態と生産計画 【平成21年 第3問】
生産形態と生産計画の手法との組み合わせとして、最も関連性の強いものはどれか。
ア 個別単品生産 - ラインバランシング×ラインバランシングとは、ライン上の各工程の作業時間をなるべく均一にすることで、ライン生産方式を想定している手法です
イ 多品種少量生産 - PERT×PERT はそもそもプロジェクト管理手法の1 つです。
ウ 多品種ロット生産- サイクリックスケジューリング〇サイクリックスケジューリングとは、一定の周期で繰り返し生産を行うスケジューリング手法のことです。
エ 単一品種多量生産- ジョブショップスケジューリング×ジョブショップスケジューリングとは、多種少量生産形態で、機能別レイアウトの場合に多く用いられるスケジューリング手法です。
工数計画 【平成28年 第11問】
工数計画およびそれに対応した余力管理に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 各職場・各作業者について手持仕事量と現有生産能力とを調査し、これらを比較対照したうえで手順計画によって再スケジュールをする。〇×手持仕事量が現有生産能力を超えている場合は、超過分の仕事量を別の期間に振り分けるなど、「日程計画」によって再スケジュールをします。
イ 工数計画において、仕事量や生産能力を算定するためには、一般的に作業時間や作業量が用いられる。〇一般的に、作業時間や作業量から仕事量や生産能力を算定します。
ウ 工数計画において求めた工程別の仕事量と日程計画で計画された納期までに完了する工程別の仕事量とを比較することを並行的に進めていき、生産能力の過不足の状況を把握する。〇「日程計画で計画された納期までに完了する工程別の仕事量」 (納期までに対応できる仕事の量) が生産能力であり、これと工数計画を比較することで生産能力の過不足の状況を把握できます。
エ 余力がマイナスになった場合に、就業時間の延長、作業員の増員、外注の利用、機械・設備の増強などの対策をとる。〇余力がマイナスのため、工数計画で計画した工数より、実際に発生した工数のほうが大きい状態になっています。
生産計画は、手順計画、工数計画、日程計画に分けられます。
手順計画は、製品を生産するための作業や、工程の順序、作業条件などを決定する活動です。
工数計画は、生産に必要な工数を計算し、工数を調整する活動です。
日程計画は、生産のスケジュールを決定する活動です。
余力管理は、工程や作業者について、現在の負荷状況と能力を把握し、余力や不足がある場合は、作業の再配分を行う活動です。
PERT 【平成28年 第10問】
下表は、あるプロジェクト業務を行う際の各作業の要件を示している。CPM(Critical Path Method)を適用して、最短プロジェクト遂行期間となる条件を達成したときの最小費用を、下記の解答群から選べ(単位:万円)。
[解答群]
ア 650
イ 730
ウ 790
エ 840
クリティカル・パスはA→B→Dとなることがわかります。
したがって、必要短縮期間は、
作業Aは5-5=0
作業Bは4-3=1 短縮費用=1×90=90万円
作業Cは5-3=2 短縮費用=2×50=100万円
作業Dは8-3=5 短縮費用=5×120=600万円
となり、合計は90万円+100万円+600万円=790万円
PERT2 【平成30年 第6問】
下表に示される作業A~Fで構成されるプロジェクトについて、PERTを用いて日程管理をすることに関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
作業 | 作業日数 | 先行作業 |
A | 3 | なし |
B | 4 | なし |
C | 3 | A |
D | 2 | A |
E | 3 | B,C,D |
F | 3 | D |
〔解答群〕
ア このプロジェクトのアローダイアグラムを作成するためには、ダミーが2本必要である。〇×CとDの作業が重複するため、ノード③、④の間にダミー(アロー)が引かれます。
イ このプロジェクトの所要日数は8日である。×クリティカルパスとは、プロジェクトの始点と終点を結ぶ最も長いアクティビティの流れです。
ウ このプロジェクトの所要日数を1日縮めるためには、作業Fを1日短縮すればよい。×作業Fはクリティカルパスではありませんので、全体の日数を短縮することはできません。
エ 作業Eを最も早く始められるのは6日後である。〇結合点③の最早着手日程は6日です。
ジョンソン法 【平成20年 第18問】
2つの生産設備M1、M2 が直列に連結されたフローショップ工程で、5つのジョブの総処理時間を最小にする生産スケジュールについて考える。すなわち、各ジョブは、まず、生産設備M1 で処理され、次にM2 で処理される。ただし、各生産設備は、1度に1つのジョブしか処理できないものとする。
各ジョブの各生産設備における処理時間が下表に示されるとき、最小の総処理時間(すべてのジョブの処理を完了するまでの時間)を下記の解答群から選べ。表 処理時間データ
M1 | M2 | |
ジョブ1 | 5 | 5 |
ジョブ2 | 6 | 4 |
ジョブ3 | 4 | 3 |
ジョブ4 | 2 | 8 |
ジョブ5 | 5 | 7 |
合計 | 22 | 27 |
〔解答群〕
ア 27〇
イ 29
ウ 31
エ 33
1=J4-2+J1-5+J5-5+J2-6+J3-4
2= +J4-8+J1-5+J5-7 J2-4+J3-3
需要予測 【平成20年 第29問】
需要予測に関する次の記述について、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 移動平均法や指数平滑法は、データのノイズの除去には適さない。〇×
移動平均法は、過去の実績の平均をもとに需要を予測する方法です。
b 需要量に影響を及ぼす諸要因の構造分析には、多変量解析が用いられることがある。〇多変量解析とは、多くの変数からなるデータを解析する手法のことです。
c 需要予測は、品目単位で詳細に行うほど当該カテゴリー全体の予測精度が向上する。×需要予測においては品目単位の細かいデータの積み上げが、必ずしもカテゴリー全体の精度向上につながるとは限りません。
d 製品の普及率の推移は、ロジスティック曲線が当てはまることが多い。〇ロジスティック曲線とは、生物の個体数の増加などを記述する微分方程式の解として得られる曲線のことです。
〔解答群〕
ア aとb〇×
イ aとc
ウ bとc
工 bとd〇
オ cとd
需要予測2 【平成29年 第34問】
需要予測に関する次の記述として、最も適切なものはどれか。
ア 移動平均法は、過去の一定期間の実績値の平均に過去の変動要因を加えて予測する方法である。×移動平均法は、過去の実績値のみを予測に利用するものです。
イ 季節変動とは、3か月を周期とする変動である。×季節変動は3か月ではなく、1年を周期とする変動です。
ウ 指数平滑法は、当期の実績値と当期の予測値を加重平均して次期の予測値を算出する方法である。〇
指数平滑法とは、次期の予測値を以下の式で求めるものです。
次期の予測値=当期の予測値+α(当期の実績値-当期の予測値)
エ 重回帰分析では、説明変数間の相関が高いほど良い数式(モデル)であると評価できる。×重回帰分析では重回帰モデルを利用して、説明したい変数を説明変数によりモデル化します。
指数平滑法 【平成27年 第9問】
ある会社では、商品の需要予測に指数平滑法(平滑化定数α=0.4)を用いている。当期の需要予測値75に対し、需要実績値は55であった。次期の需要予測値として、最も適切なものはどれか。
ア 63
イ 65
ウ 67〇
エ 69
来期予測値 = 今期予測値 + 平滑化指数 X (今期実績値 - 今期予測値)
=当期の需要予測値75+平滑化定数α0.4(当期の需要実績値は55ー需要予測値75)
=75+0.4(-20)=75-8=67
生産統制 【平成21年 第1問】
工程管理における生産統制に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 生産統制における管理の担当者は、主として現場の管理者や監督者である。〇生産統制は生産現場の日常の生産活動に直結した管理活動です。
イ 生産統制には、一般に生産の実績の報告と、その評価が含まれる。〇生産統制は、生産計画に沿って生産が行われるように生産活動を管理・是正していくことです。
ウ 生産統制は、現品管理と余力管理の2 つの機能から構成される。×生産統制は、大きく分けて進捗管理、現品管理、余力管理の3 要素から構成されています。
エ 生産統制は、工程管理機能の一環であり、生産計画に対応する活動である。〇進捗管理は日程計画に、現品管理は材料・部品計画に、余力管理は工数計画にそれぞれ対応しています。
管理方式 【平成22年 第9問】
工程管理方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 追番管理方式では、製作番号が異なれば同じ部品であっても違った部品として管理される。×追番管理方式とは、繰り返し生産の場合に、製品・部品などの生産すべき数あるいは生産された数を累計で記録したものです。
イ 常備品管理方式は、部品の調達リードタイムが長い場合に有効である。〇常備品管理方式とは、材料・部品・製品を常備品としてつねに一定量を在庫として保管しておく方式のことです。
ウ 生産座席予約システムでは、完成品や仕掛品の現品管理が容易である。×
生産座席予約システムとは、受注時に製造設備の使用日程や資材の使用予定などにオーダーを割り付け、顧客が要求する納期どおりに生産する方式のことです。
エ 製番管理方式は、受注見積りの時点で信頼できる納期を提示できる。×製番管理方式とは、製品を構成する部品や材料に対しても、その製品のひも付きとして同じ製番が付けられます。
かんばん方式 【平成29年 第9問】
かんばん方式に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア かんばんは、あらかじめ定められた工程間、職場間で循環的に用いられる。〇あらかじめ定められた工程間、職場間で循環的に用いられています。
イ かんばん方式を導入することにより、平準化生産が達成される。×かんばん方式では、無駄をできるだけ排除して、必要な数だけ生産しようとします。
ウ 仕掛けかんばんには、品名、品番、工程名、生産指示量、完成品置場名などが記載される。〇仕掛けかんばんは、生産着手の指示に使うかんばんです。
エ 引取かんばんのかんばん枚数によって、工程間における部材の総保有数を調整することができる。〇引取りかんばんは、運搬を表し、このかんばんによって、後工程から前工程に指示が出され、後工程が必要な分だけ前工程から部品を運搬します。
製造現場の改善方法 【平成29年 第20問】
生産現場で行われる改善施策に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 機械設備の稼働状況を可視化するために、「あんどん」を設置した。〇あんどんとは、各工程の状況をランプで示し、工程内外に一目で見てわかるように工夫した工程管理方式の1つです。
イ 「シングル段取」の実現を目指して、内段取の一部を外段取に変更した。〇シングル段取とは、機械の停止時間が10分未満の内段取のことです。
ウ 品種変更に伴う段取り替えの回数を抑制するために、製品の流れを「1個流し」に変更した。×1個流しは、部品の生産から組み立てまで顧客が必要とする単位である「1個ずつ」流す方法です。
エ 部品の組み付け忘れを防止するために、部品の供給棚に「ポカヨケ」の改善を施した。〇「ポカヨケ」とは、生産ラインに設置される作業ミスを防止する仕組み、装置のことです。
現品管理【平成30年 第14問】
JIS で定義される現品管理の活動として、最も不適切なものはどれか。
- 受け入れ外注品の品質と数量の把握〇
- 仕掛品の適正な保管位置や保管方法の設定〇
- 製品の適正な運搬荷姿や運搬方法の検討〇×〇
- 利用資材の発注方式の見直し〇×「利用資材の発注方式」を見直すことは、前述の定義と照らし、現品管理とは合致しません。
現品管理について、JISには以下のように定義されています。
「資材、仕掛品、製品などの物について、運搬・移動や停滞・保管の状況を管理する活動。現品の経済的処理と数量、所在の確実な把握を目的とする。現物管理ともいう。」(JISZ8142-4102)
発注方式 【平成22年 第13問】
在庫管理に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 定期発注方式の発注間隔は、取引先との関係や生産計画サイクル、さらに経済性などを考慮して決められる。〇定期発注方式の発注間隔は、品物の使用頻度や使用量の大きさやそのばらつきといった使用特性、物品の大きさ、単価、保管形態といった在庫特性、さらには品質特性や費用特性によって決められます。
イ 定期発注方式は、あらかじめ定められた発注間隔で、発注の都度、発注量を決めて発注する方式である。〇定期発注方式は、あらかじめ定められた発注間隔で、発注量を発注ごとに決めて発注する在庫管理方式と定義されています。
ウ 定量発注方式の発注点は、調達期間中の推定需要量と安全在庫量の和として求められる。×〇定量発注方式における発注点の計算では、調達リードタイムと需要量、安全在庫を考慮します。
エ 定量発注方式は、実在庫水準が発注点を下回った時点で一定量を発注する方式である。〇×実在庫水準ではなく、有効在庫の水準が発注点を下回った時点で一定量を発注します。
経済的発注量【令和元年 第10問】
経済的発注量Qを表す数式として、最も適切なものはどれか。ただし、dを1期当たりの推定所要量、cを1回当たりの発注費、hを1個1期当たりの保管費とする。
経済的発注量は、総費用を最も少なくする発注量です。
ABC分析 【平成21年 第14問】
在庫のABC 管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア B品目では、数量に応じて類似品をグループ化し、グループごとに予測・発注・納入を行うことに重点が置かれる。〇
イ 在庫金額の多いA品目では、在庫の削減よりも、むしろ、発注業務や伝票作成などの管理事務の手間を省くことに重点が置かれる。×管理事務の手間を省くことに重点が置かれるのはC 品目です。
ウ 在庫金額の少ないC品目では、現品管理を徹底し、納入時点をきめ細かく指示して余分な発注を慎むことに重点が置かれる。×重点管理を行い、余分な発注を慎む必要があるのはA 品目です。
エ 在庫のABC 管理では、横軸に品目を在庫金額の少ない順に、縦軸に在庫金額を示したABC 曲線が用いられる。×ABC 曲線では、横軸に金額・量の大きい順に品目を並べます。
資材管理【平成30年 第13問】
資材の発注に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- MRPでは、発注量と発注時期を生産計画と独立に決定できる。×MRP(Material Requirement Planning:資材所要量計画)とは、製品の生産計画をもとに、資材の所要量と時期を計画するための仕組みです。
- 定期発注方式における発注量は、(発注間隔+調達期間)中の需要推定量-発注残-手持在庫量-安全在庫量で求められる。× 発注量 = 在庫調整期間の需要予測量 - 現在の在庫量 - 発注残 + 安全在庫
- 発注間隔を長くすることにより、きめの細かい在庫管理ができ在庫量が減少する。×きめ細かい在庫管理をするには、発注間隔を短くすることが重要です。
- 発注点は、調達期間中の払出量の大きさと不確実性を考慮して決定される。〇
発注点 = 調達リードタイム X 1日平均需要量 + 安全在庫
過去問セレクト演習-3-3 生産計画と生産統制 42日ぶり 正答率61.54% 7点(11月)→9点(1月)→11点(4月)→9点(今回)まだ初見状態がある未定着状態。反復トレーニングあるのみ。
PERT未定着 ジョンソン法ケアレスミス
外出移動で聞き流し。
スマート問題集:3-4 資材・在庫管理 29日ぶり 正答率0.00%! 9点(11月)→12点(1月)→12点(4月)→12点(今回)ついに出た正答率0%。。 要復習チェック残2問ですがMRPと定量発注方式で計算式の定着が難儀。覚えるの大変、両さんの頭脳が欲しい。。
過去問セレクト演習-3-4 資材・在庫管理 35日ぶり 正答率75.00% 5点(11月)→3点(1月)→4点(4月)→6点(今回)経済的発注量計算式の分子と分母の理解の仕方を学べました。
要復習チェック残1次試験全体(合格模試及び平成30年度令和元・2年度1次試験過去問題除く)1645問中672問→661問。
(企業経営理論447問中残145問 財務・会計342問中残106問 運営管理434問中残85問 経営情報システム335問中残51問 経済学・経済政策331問中残134問 経営法務321問中残81問 中小企業経営・政策379問中残59問)
運営管理の要復習チェック残を96問→85問へ11問減らせました!
2021年05月19日 (水) の学習履歴
6時間
スマート問題集-1次試験全科目セット [2021年度試験対応]12分45秒(1レッスン終了)
科目2 財務・会計12分40秒
スマート問題集:2-6 経営分析12分40秒 11/13点
科目3 運営管理05秒
スマート問題集:3-3 生産計画と生産統制05秒
1次2次合格コース[2021年度試験対応]1時間53分(2レッスン終了)
1次基礎講座1時間10分
科目3 運営管理1時間10分
3-3 生産計画と生産統制55分50秒
3-4 資材・在庫管理15分00秒
実戦フォローアップ講座42分20秒
科目3 運営管理42分20秒
実戦フォローアップ講座:3-3 生産計画と生産統制42分20秒
過去問セレクト講座-1次試験全科目セット[2021年度試験対応]51分15秒
科目3 運営管理51分15秒
過去問セレクト演習-3-3 生産計画と生産統制51分15秒
その他の学習履歴3時間03分
問題集2時間48分
その他15分00秒
中小企業診断士
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