運営管理 店舗立地と店舗設計 マーチャンダイジング 生産のオペレーション

 帰無仮説とカイ2乗検定 【平成30年 第16問】(設問2)の統計学数式が腑に落ちません(大学時一般教養で統計学を修得済みですが忘却の彼方ですw)。解説には「運営管理では、統計学について問われるケースもあり、どの程度準備しておくべきか悩ましいところです。運営管理の学習では手を広げすぎたり、しっかり理解しようとすると効率が非常に悪くなってしまいます。運営管理の統計に関しては過去問についておさえた(記憶した)レベルをゴールとする割り切りが妥当でしょう。」とあり、Google検索で調べた過去問解説サイトにも「設問2は捨て問ということで解説は割愛させていただきます。」と潔ぎ良すぎる位の勢いで解説されていますので、ここは大人の対応で受験対策上スルーとさせて頂きますw

χ2(カイ2乗と読みます)分布は、分散に関する統計分布です。標本の平均と分散から母集団の分散を推定するときなどに用いられます。分散が利用される理由は「ばらつき」をできる限り少なくすることが重要になるためです。

生産情報システム 【平成23年 第4問】

 生産システムへのIT の利用に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 資材の計画、要員や設備などの資源の管理のために、MRPⅡを導入する。

イ 生産情報をリアルタイムに処理し、現場管理者に提供するために、MRP を導入する。

ウ 製品のモデルを用いて製品設計を仮想的に評価するために、ERP を導入する。

エ 物、人、金を対象に、生産を総合的に管理するために、CAE を導入する。

 MRP とは、資材所要量計画のことです。MRPⅡは、資材だけではなく、生産要員や生産設備といった資源も管理対象としています。従来のMRP と区別するためにMRPⅡと呼ばれることがあります。

 MRP は資材の調達活動の計画、実施と統制を行うために導入されるシステムです。

 ERP とは、企業内のあらゆる経営資源を企業全体で統合的に管理し、最適に配置・配分することで、経営の効率化を図るための手法・概念のことをいいます。


 生産情報システム 【平成24年 第5問】

 生産活動におけるコンピュータ支援技術に関する記述として、最も適切なものはどれか。


 ア コンピュータの内部に表現されたモデルに基づいて、生産に必要な各種情報を作成すること、およびそれに基づいて進める生産の形式は、CAD と呼ばれる。

 イ 生産活動に関連する設備、システムの運用、管理などについて、コンピュータの支援のもとで教育または学習を行う方法は、CAI と呼ばれる。

 ウ 製品の形状その他の属性データからなるモデルをコンピュータ内部に作成し、解析・処理することによって進める設計は、CAE と呼ばれる。

 エ 製品を製造するために必要な情報をコンピュータを用いて統合的に処理し、製品、品質、製造工程などを解析評価することは、CAM と呼ばれる

 商圏 【平成21年 第23問】

 商圏に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア ある地域の消費者が、ある商業集積へ買い物に行く確率を求める公式として「ハフモデル」がある。

イ 一般的に、買回品を扱う小売業の商圏より、最寄品を扱う小売業の商圏の方が狭い。

ウ 商圏を把握するために類似商圏をいくつか選ぶ公式として、「ライリー・コンバースの法則」がある。

エ 商店街の診断などで行われる商圏調査では、商圏は1次商圏、2次商圏、3次商圏・影響圏などに分けられる。

オ 通信販売やインターネットを通じた電子商取引は、従来の商圏という概念に制約されない。

 「ライリー・コンバースの法則」は、2 つの都市の商圏分岐点を算出する法則です。

 商圏は、その店舗を利用する来店客数の多さによって1 次商圏、2 次商圏、3 次商圏に分けることができます。また、1 次商圏から3 次商圏の外にあっても、影響を受ける地域のことを「影響圏」といいます。

色彩 【平成25年 第26問】

 売場や商品を演出する色彩に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア オクラを緑色のネットに入れることで、対比現象により商品の色を鮮やかに見せることができる。

イ 色相が連続する虹色の順に商品を陳列すると、売場に連続性が形成される。

ウ フェイスアウトの陳列をする場合、明度のグラデーションで高明度の色を手前に、暗い色を奥に置くのが一般的である。

エ ベビー用品は、優しい印象を与えるために、明度が高く、やわらかく見える色が多く使われている。

 対比現象とは、ある色が他の色の影響を受けて、本来とは異なる色に見える現象です。一方、ある色が他の色に線状あるいは網状に囲まれているとき、囲まれた色が囲んだ色(周囲の色)に似て見える現象を同化現象と言います。

 フェイスアウトとは商品を正面向きに陳列している状態です。この陳列を行う際は、高明度の色の商品を手前に、暗い色の商品を奥に置くのが一般的です。

 明度(高):柔らかいイメージ / 明度(低):硬いイメージ。彩度(高):エネルギッシュで強いイメージ / 彩度(低):自然で落ち着いたイメージ。

照明2【平成30年 第24問】

 次の文章は、照明の基礎知識に関する解説である。空欄A〜Cに入る語句または数値として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

 照度とは自然光や人工照明で照らされた場所の明るさを意味する用語であり、 一般的に  の単位で表される。JIS では維持照度の推奨値が示されている。例えば、商店(一般共通事項)の重要陳列部は750

 であり、大型店(デパートや量販店など)の重要陳列部は   である。

 照明された物の色の見え方を表す光源の性質を客観的に示すために、JIS では  が用いられている。例えば、商店(一般共通事項)および大型店(デパートや量販店など)の重要陳列部の推奨最小値は80 である。

〔解答群〕

  1. A:ルクス  B: 500  C:平均光色評価数
  2. A:ルクス  B:2,000  C:平均演色評価数
  3. A:ルクス  B:2,000  C:平均光色評価数
  4. A:ワット  B: 500  C:平均演色評価数
  5. A:ワット  B:2,000  C:平均演色評価数

JIS(JIS Z 8726:1990)では、光源の演色性評価方法を規定しており、原則として「平均演色評価数」、または「特殊演色評価数」によって評価するとされています。

中心市街地活性化法 【平成24年 第23問】

 中心市街地活性化法が定めた中心市街地の要件として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 相当数の小売商業者が集積し、都市機能が相当程度集積している市街地であり、その存在している市町村の中心としての役割を果たしていること。

b 土地利用及び商業活動の状況等からみて、機能的な都市活動の確保又は経済活力の維持に支障を生じ、又は生ずるおそれがあると認められる市街地であること。

c 都市機能の増進及び経済活力の向上を総合的かつ一体的に推進することが、市街地の存在する市町村及びその周辺の地域の発展にとって有効かつ適切であると認められること。

[解答群]

ア a、b、cいずれか1つの要件を満たしていること。

イ a、b、cすべての要件を満たしていること。

ウ aおよびbの要件を満たしていること。

エ aおよびcの要件を満たしていること。

オ bおよびcの要件を満たしていること。

中心市街地の要件について中心市街地活性化法の第二条に次のように定められています。

 第二条この法律による措置は、都市の中心の市街地であって、次に掲げる要件に該当するもの(以下「中心市街地」という。)について講じられるものとする。

 一当該市街地に、相当数の小売商業者が集積し、及び都市機能が相当程度集積しており、その存在している市町村の中心としての役割を果たしている市街地であること。

 二当該市街地の土地利用及び商業活動の状況等からみて、機能的な都市活動の確保又は経済活力の維持に支障を生じ、又は生ずるおそれがあると認められる市街地であること。

 三当該市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上を総合的かつ一体的に推進することが、当該市街地の存在する市町村及びその周辺の地域の発展にとって有効かつ適切であると認められること。

 条文では、上記の3つの要件をすべて満たすことが中心市街地の要件とされています。

都市計画法、建築基準法による用途地域 【平成27年 第23問】

 都市計画法および建築基準法による用途地域に関する説明として、最も適切なものはどれか。
 ア 床面積が1,000m2の店舗の場合、第一種低層住居専用地域に出店することができる。 
イ 床面積が2,000m2の店舗の場合、第二種中高層住居専用地域に出店することができる。 
ウ 床面積が5,000m2の店舗の場合、第一種住居地域に出店することができる。 
エ 床面積が12,000m2の店舗の場合、準住居地域に出店することができる。 

オ 床面積が15,000m2の店舗の場合、近隣商業地域に出店することができる。

第二種中高層住居専用地域は、中高層住宅の良好な住環境を守るための地域で、1,500m2までの一定条件の店舗・事務所などを建てられます。
 
第一種住居地域は、住居の環境を保護するための地域で、3000m2までの一定条件の店舗・事務所などを建てられます。

準住居地域は、幹線道路の沿線などで自動車関連施設と住居が調和した環境を保護するための地域です。10,000m2までの店舗、一定条件の工場、倉庫などを建てられます。

近隣商業地域は、近隣住民が日用品の買物をする店舗などのために定められる地域で、ほとんどの店舗・事務所や、住宅、ホテル、小規模の工場なども建てられます。店舗・事務所には延べ床面積の規制はありません。


GMROI(商品投下資本粗利益率)

・平均在庫高(原価)

={ 期首商品在庫高(原価) + 期末商品在庫高(原価) }÷ 2

・GMROI = 粗利益 ÷ 平均在庫高(原価)


・交差比率  =粗利益÷平均在庫高(売価) 

 ・GMROI = 粗利益 ÷ 平均在庫高(原価)

 ・売価 = 原価 ÷ (1-売価値入率)

 

 ・平均在庫(売価)=(期首商品在庫高(売価) + 期末商品在庫高(売価))÷ 2

 ・商品回転率(売価)= 売上 ÷ 平均在庫(売価)

 ・仕入高予算(売価)

= 売上高予算 + 期末在庫高予算(売価)- 期首在庫高予算(売価)

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