企業経営理論 組織の構造 組織と人材

組織の均衡条件 【平成24年 第14問】

 組織が成立・存続していくためには、その協働体系が有効かつ能率的に機能する条件がある。この条件を明らかにした「組織均衡(organizational equilibrium)」の考え方には、5 つの中心的公準がある。この中心的公準に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 貢献が十分にあって、その貢献を引き出すのに足りるほどの量の誘因を提供しているかぎりにおいてのみ、組織は「支払い能力がある」すなわち存続する。〇


イ 参加者それぞれ、および参加者の集団それぞれは、組織から誘因を受け、その見返りとして組織に対する貢献を行う。〇


ウ 参加者のさまざまな集団によって提供される貢献が、組織が参加者に提供する誘因を作り出す源泉である。×〇


エ 組織は、組織の参加者と呼ばれる多くの人々の相互に関連した社会的行動の体系である。〇?


オ それぞれの参加者は、提供される誘因と要求されている貢献の差し引き超過分が正の場合にだけ、組織への参加を続ける。〇×「誘因が、貢献と等しいかあるいはより大である場合」

組織の設計原則 【平成23 年第12 問】

 企業組織は、一般に分業と協業のシステムとして階層性という特徴を持っている。この組織編成に関する記述として最も適切なものはどれか。
ア イノベーションを目的とした組織においては指揮命令系統の一元性が確保されていなければならないので、階層組織よりはグループ型のフラットな組織が望ましい。〇?×イノベーションを生み出すためには、メンバー間の情報共有や相互作用が重要になるため、フラットな組織の方が望ましい 「指揮命令系統の一元性の確保」を優先するのであれば、階層型の組織


イ 管理者の職務に関する事業の範囲やタイムスパンの責任に応じて、組織は階層を設計する必要がある。〇?〇タイムスパンは「期間」を表しているため、「事業の範囲や期間」と読み替えられます。一般に、事業や業務は、時間が立つにつれてその内容が変わったり、増減したりします。こういった、時系列の変化に合わせて、組織の階層を変えていく事も必要


ウ 組織における職務の公式化を進めることによって、管理者の統制範囲(span of control)は狭くなるので、階層数は増える傾向にある。〇?×公式化された組織においては、従業員は、何をいつまでにするべきかを決定する範囲が小さく、従って、管理者は、従業員の業務の例外的な対応に専念することができることから、管理する従業員数を増やすことが可能


エ 組織の階層を構成する中間管理職の職務について、責任と権限が公式に一致しなければならない。〇×公式に定めた権限・責任の範囲だけで業務を行うと、変化に対応しにくい場合があります。そのため、変化に対応する過程で「非公式」な権限・責任が生じる事があり、必ずしも公式に権限・責任が一致している必要はありません。


オ 不確実性が高い環境下では、分権化を進めるために、階層のないフラットな構造にすることが望ましい。×不確実性が高い環境下では、分権化による現場優先の対応をする方法以外にも、トップダウンで変革を行うという方法もあります。

組織(機能別・事業部制・マトリクス) 【平成20年 第11問】(設問1)

 企業の規模や経営戦略、環境条件などさまざまな要因によって、組織が処理すべき情報の量や質が異なるため、それに応じて機能別部門組織(functional organization)、事業部制組織(divisional organization)、マトリックス組織(matrix organization)など、異なる組織構造をデザインする必要がある。これに関して、下記の設問に答えよ。
(設問1)


機能別部門組織に関する記述として、最も適切なものはどれか。


ア 機能別部門組織では、各機能部門が専門機能を基礎に編成されているため、全社的なコントロールを担当する次世代のトップマネジメントを養成することが難しい。〇


イ 機能別部門組織では、高度な分権化が進展しているため、トップマネジメントへの集権化の程度は低い。×


ウ 機能別部門組織では、それぞれの部門が異なる機能を担当しているため、変化する環境でも部門間コンフリクトが発生する可能性は低い。×


エ 機能別部門組織の利点は、機能部門ごとの専門化の利益を最大限に発揮できる点にあり、その分、規模の経済は犠牲になる。×


オ 機能別部門組織は、単一製品-市場分野に進出している企業に採用される傾向が高く、あまり大規模な操業には適さない。×

組織(機能別・事業部制・マトリクス) 【平成20年 第11問】(設問2)

 企業の規模や経営戦略、環境条件などさまざまな要因によって、組織が処理すべき情報の量や質が異なるため、それに応じて機能別部門組織(functional organization)、事業部制組織(divisional organization)、マトリックス組織(matrix organization)など、異なる組織構造をデザインする必要がある。これに関して、下記の設問に答えよ。

(設問2)

 事業部制組織に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 事業部制組織では、各事業部は独立採算のプロフィットセンターとして管理されるために、複数の事業部にまたがる統合的な製品の開発などは遅れがちになる。〇

イ 事業部制組織では、各事業部を評価する統一的な基準がないために、本社機能のオーバーヘッドコストが高くなる傾向がある。×?少なくとも利益が評価基準 本社機能のオーバーヘッドコストも、他の組織形態に比較して高くなるとは限りません。

ウ 事業部制組織では、本社と事業部の間に擬似的な資本市場が存在することになり、一般に各事業部の限界利益率に応じて予算配分が行われる。×限界利益率に応じて予算配分を行うと、事業の規模や成長性を考慮に入れられず、適切ではありません。

エ 事業部制組織は、複数の製品-市場分野に進出している企業に採用される傾向が高く、事業部間の高度な連携をとることが容易になる。×?、事業部は排他的になりがちで、連携を取るのは容易ではありません。

オ 事業部制組織は、本社の情報処理負担が軽減されるとともに、事業戦略に関する権限が本社に集中するために、事業部の再編成や既存事業の融合を通じた新規事業を創造しやすくなる。×事業部制は、事業に関する権限は事業部に委譲し、本社は全社戦略に専念する形

組織(機能別・事業部制・マトリクス) 【平成20年 第11問】(設問3)

 企業の規模や経営戦略、環境条件などさまざまな要因によって、組織が処理すべき情報の量や質が異なるため、それに応じて機能別部門組織(functional organization)、事業部制組織(divisional organization)、マトリックス組織(matrix organization)など、異なる組織構造をデザインする必要がある。これに関して、下記の設問に答えよ。
機能部門一事業部門からなる恒常的なマトリックス組織に関する記述として、最も適切なものはどれか。


ア マトリックス組織が有効に機能するためには、複数の命令系統に柔軟に対応し、コンフリクトを創造的に解決する組織文化の裏付けが必要である。〇?〇コンフリクトが発生した時に、社員がこれを創造的に解決しようとする組織文化が必要


イ マトリックス組織では、機能マネジャーと事業マネジャーが同じ内容の権限を持つので、従業員は2人の上司の管理下におかれ高いストレスを感じる。〇×機能マネジャーは機能に特化した権限、事業マネジャーは事業単位の権限を持ちます。そのため、同じ内容の権限を持つわけではありません。


ウ マトリックス組織では、主要な権限を委譲された事業マネジャーと機能マネジャーのコンフリクトが発生しやすいので、トップマネジメントの情報処理負担は大きくなる。〇?×コンフリクトが発生した場合には、それを調整するためにマネジャーの情報処理負担が高くなります。


エ マトリックス組織は、環境変化の速い複数の非関連事業に多角化した企業が、複数の事業部にまたがる横断的調整機能を導入したものである。×?非関連事業に多角化した企業では、各事業に含まれる機能は大きく異なることになります。そのため、事業間で、共通の機能部門を設けてマトリクス組織を導入するメリットは低くなります。


オ マトリックス組織は、現場での事業感覚が重要である組織に導入すると事業活動を制約してしまうため、主に本社機構に導入される傾向がある。×? マトリクス組織は、事業と機能という現場の業務に対する組織

カンパニー制、純粋持株会社 【平成29年 第5問】

 日本企業には、社内分社化であるカンパニー制や持株会社を導入して戦略性を一層高めようとした企業が見られる。カンパニー制と持株会社に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア カンパニー制は、企業グループ内の個々の業態ごとに採用できるが、同一業界でのカンパニーごとの個別最適を許容すればカニバリゼーションの助長につながりうる。〇

イ カンパニー制は、主要な事業の特定製品やブランドについての管理者をおき、その製品やブランドに関する戦略を策定し、販売活動を調整して統合する機能を持つ。×販売活動を調整して統合する機能は持っていません。

ウ カンパニー制は、通常、多角化戦略によって事業領域を拡大する際、不確実性の高い新事業を切り離して法人格を持つ別会社として制度的に独立させ、本業や既存事業におよぼすリスクを軽減する。〇?カンパニーは別法人ではないので、「法人格を持つ別会社として制度的に独立させ」という記述は正しくありません。また、カンパニー制は、本業や既存事業に及ぼすリスクを軽減するために実施するものでもありません。

エ 純粋持株会社は、株式の所有対象としている企業グループ全体の戦略策定と個々の事業の運営を統合して行えるメリットがあり、傘下の企業の経営戦略を標準化し、集中的に管理する制度である。×個々の事業の運営を統合して行うことはありません。また、傘下の企業の経営戦略を標準化したり集中的に管理したりすることもありません。

オ 純粋持株会社は、通常、企業グループ全体の効率的な資源配分が可能となり、雇用形態や労働条件の設定を標準化する機能を持つ。×個別企業の具体的な経営には関与しないため、雇用形態や労働条件の設定を、傘下の企業グループ全体で標準化することはありません。

組織スラック 【平成27年 第19問】

 組織スラックに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア 組織スラックは、イノベーションを遂行するための資源となりうる。〇

イ 組織スラックは、緊急事態に対応するための余裕資源として、組織の安定に寄与する。〇

ウ 組織スラックは、新規行動案の探索をリスク回避的にする傾向にある。×

エ 組織スラックは、複数の利害関係者の組織に対する要求を調整する機能を持つ。〇

オ 組織スラックは、利害関係者が組織に対して求める要求が、満足水準に基づくことから生じる傾向にある。×〇組織が問題志向の探索を行う場合、実現可能な選択肢から、利害関係者が満足して受け入れることができる選択肢へと探索の範囲を削減する際に組織スラックが生じます。このように、組織スラックは、利害関係者が組織に対して求める要求が、満足水準に基づくことから生じる傾向

組織は最適化基準による意思決定を行うことができず、満足化基準による意思決定を行う

官僚制の逆機能 【平成28年 第14問】

 官僚制の逆機能といわれる現象に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア 革新的な計画に抵抗するために、日常のルーティン対応を探し求める、グレシャムの法則。〇?×革新的な計画に抵抗するために、日常のルーティン対応を探し求めるのはグレシャムの法則ですが、「組織の中の規則や機構がもともとは目的追求に役立つものとして制定されたはずなのに、逆に目的追求を損ねている状態」ではないため、官僚制の逆機能ではありません。

イ 規則や手続きそのものを絶対視するような態度が、杓子しゃくし定規な画一的対応を生み出す、形式主義。〇

ウ 組織全体の利益よりも、自分が所属する部局の利益を優先する、セクショナリズム。〇

エ 膨大な手続きと書類作成に煩わされる、繁文はんぶん縟礼じょくれい。〇

オ 本来は手段にすぎない規則や手続きが目的に転じてしまう、目的置換。×?〇

組織のライフサイクル 【平成30年 第21問】

 組織の成長や変革に介入する経営コンサルタントにとって、企業組織のライフサイクルに応じた課題や特徴についての理解が必要になることがある。組織のライフサイクルを、起業者段階、共同体段階、公式化段階、精緻化段階に分けて考えるとき、それぞれの段階に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア 持続的な成長を迎える共同体段階では、従業員は自身が共同体の一員であると強く感じるため、職務の割り当てが専門化され、階層化が進むとともに中間管理職への権限委譲が必要になってくる。〇?

イ 精緻化段階では、官僚制のもたらす形式主義的な弊害を克服するために、場合によっては公式のシステムを単純化し、チームやタスクフォースを活用して小企業的な価値観や発想を維持するために組織全体に絶えず新しい挑戦や努力を推奨する必要が生じる。〇?

ウ 創業者が創造力の高い技術志向の経営者の場合、起業者段階では従業員は非公式で非官僚主義的なコミュニケーションで管理されることが多い。初期の市場が成長し、それに伴い従業員が増加すると、財務管理などを含めた、組織全体を統率するリーダーシップを持った経営者が必要になる。〇?

エ 組織の規模も大きくなり公式化段階になると、規則や手続き、管理システムの公式化が進み、戦略的意思決定や業務的意思決定をトップマネジメントに集権化する必要が生まれ、トップが各事業部門を直接コントロールするようになる。×?

組織の均衡条件 【平成24年 第14問】

 組織が成立・存続していくためには、その協働体系が有効かつ能率的に機能する条件がある。この条件を明らかにした「組織均衡(organizational equilibrium)」の考え方には、5 つの中心的公準がある。この中心的公準に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 貢献が十分にあって、その貢献を引き出すのに足りるほどの量の誘因を提供しているかぎりにおいてのみ、組織は「支払い能力がある」すなわち存続する。〇


イ 参加者それぞれ、および参加者の集団それぞれは、組織から誘因を受け、その見返りとして組織に対する貢献を行う。〇


ウ 参加者のさまざまな集団によって提供される貢献が、組織が参加者に提供する誘因を作り出す源泉である。〇


エ 組織は、組織の参加者と呼ばれる多くの人々の相互に関連した社会的行動の体系である。〇


オ それぞれの参加者は、提供される誘因と要求されている貢献の差し引き超過分が正の場合にだけ、組織への参加を続ける。×

 組織の設計原則 【平成23 年第12 問】

 企業組織は、一般に分業と協業のシステムとして階層性という特徴を持っている。この組織編成に関する記述として最も適切なものはどれか。
ア イノベーションを目的とした組織においては指揮命令系統の一元性が確保されていなければならないので、階層組織よりはグループ型のフラットな組織が望ましい。×


イ 管理者の職務に関する事業の範囲やタイムスパンの責任に応じて、組織は階層を設計する必要がある。〇


ウ 組織における職務の公式化を進めることによって、管理者の統制範囲(span of control)は狭くなるので、階層数は増える傾向にある。×


エ 組織の階層を構成する中間管理職の職務について、責任と権限が公式に一致しなければならない。×


オ 不確実性が高い環境下では、分権化を進めるために、階層のないフラットな構造にすることが望ましい。×

組織(機能別・事業部制・マトリクス) 【平成20年 第11問】(設問1)

 企業の規模や経営戦略、環境条件などさまざまな要因によって、組織が処理すべき情報の量や質が異なるため、それに応じて機能別部門組織(functional organization)、事業部制組織(divisional organization)、マトリックス組織(matrix organization)など、異なる組織構造をデザインする必要がある。これに関して、下記の設問に答えよ。
(設問1)


機能別部門組織に関する記述として、最も適切なものはどれか。


ア 機能別部門組織では、各機能部門が専門機能を基礎に編成されているため、全社的なコントロールを担当する次世代のトップマネジメントを養成することが難しい。〇


イ 機能別部門組織では、高度な分権化が進展しているため、トップマネジメントへの集権化の程度は低い。


ウ 機能別部門組織では、それぞれの部門が異なる機能を担当しているため、変化する環境でも部門間コンフリクトが発生する可能性は低い。


エ 機能別部門組織の利点は、機能部門ごとの専門化の利益を最大限に発揮できる点にあり、その分、規模の経済は犠牲になる。


オ 機能別部門組織は、単一製品-市場分野に進出している企業に採用される傾向が高く、あまり大規模な操業には適さない。

組織(機能別・事業部制・マトリクス) 【平成20年 第11問】(設問2)

 企業の規模や経営戦略、環境条件などさまざまな要因によって、組織が処理すべき情報の量や質が異なるため、それに応じて機能別部門組織(functional organization)、事業部制組織(divisional organization)、マトリックス組織(matrix organization)など、異なる組織構造をデザインする必要がある。これに関して、下記の設問に答えよ。

(設問2)

 事業部制組織に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 事業部制組織では、各事業部は独立採算のプロフィットセンターとして管理されるために、複数の事業部にまたがる統合的な製品の開発などは遅れがちになる。〇

イ 事業部制組織では、各事業部を評価する統一的な基準がないために、本社機能のオーバーヘッドコストが高くなる傾向がある。

ウ 事業部制組織では、本社と事業部の間に擬似的な資本市場が存在することになり、一般に各事業部の限界利益率に応じて予算配分が行われる。

エ 事業部制組織は、複数の製品-市場分野に進出している企業に採用される傾向が高く、事業部間の高度な連携をとることが容易になる。

オ 事業部制組織は、本社の情報処理負担が軽減されるとともに、事業戦略に関する権限が本社に集中するために、事業部の再編成や既存事業の融合を通じた新規事業を創造しやすくなる。

組織(機能別・事業部制・マトリクス) 【平成20年 第11問】(設問3)

 企業の規模や経営戦略、環境条件などさまざまな要因によって、組織が処理すべき情報の量や質が異なるため、それに応じて機能別部門組織(functional organization)、事業部制組織(divisional organization)、マトリックス組織(matrix organization)など、異なる組織構造をデザインする必要がある。これに関して、下記の設問に答えよ。
機能部門一事業部門からなる恒常的なマトリックス組織に関する記述として、最も適切なものはどれか。


ア マトリックス組織が有効に機能するためには、複数の命令系統に柔軟に対応し、コンフリクトを創造的に解決する組織文化の裏付けが必要である。〇


イ マトリックス組織では、機能マネジャーと事業マネジャーが同じ内容の権限を持つので、従業員は2人の上司の管理下におかれ高いストレスを感じる。×


ウ マトリックス組織では、主要な権限を委譲された事業マネジャーと機能マネジャーのコンフリクトが発生しやすいので、トップマネジメントの情報処理負担は大きくなる。×


エ マトリックス組織は、環境変化の速い複数の非関連事業に多角化した企業が、複数の事業部にまたがる横断的調整機能を導入したものである。×


オ マトリックス組織は、現場での事業感覚が重要である組織に導入すると事業活動を制約してしまうため、主に本社機構に導入される傾向がある。×

カンパニー制、純粋持株会社 【平成29年 第5問】

 日本企業には、社内分社化であるカンパニー制や持株会社を導入して戦略性を一層高めようとした企業が見られる。カンパニー制と持株会社に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア カンパニー制は、企業グループ内の個々の業態ごとに採用できるが、同一業界でのカンパニーごとの個別最適を許容すればカニバリゼーションの助長につながりうる。〇

イ カンパニー制は、主要な事業の特定製品やブランドについての管理者をおき、その製品やブランドに関する戦略を策定し、販売活動を調整して統合する機能を持つ。×

ウ カンパニー制は、通常、多角化戦略によって事業領域を拡大する際、不確実性の高い新事業を切り離して法人格を持つ別会社として制度的に独立させ、本業や既存事業におよぼすリスクを軽減する。×

エ 純粋持株会社は、株式の所有対象としている企業グループ全体の戦略策定と個々の事業の運営を統合して行えるメリットがあり、傘下の企業の経営戦略を標準化し、集中的に管理する制度である。×

オ 純粋持株会社は、通常、企業グループ全体の効率的な資源配分が可能となり、雇用形態や労働条件の設定を標準化する機能を持つ。×

 組織スラック 【平成27年 第19問】

 組織スラックに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア 組織スラックは、イノベーションを遂行するための資源となりうる。〇

イ 組織スラックは、緊急事態に対応するための余裕資源として、組織の安定に寄与する。〇

ウ 組織スラックは、新規行動案の探索をリスク回避的にする傾向にある。×

エ 組織スラックは、複数の利害関係者の組織に対する要求を調整する機能を持つ。〇

オ 組織スラックは、利害関係者が組織に対して求める要求が、満足水準に基づくことから生じる傾向にある。〇

官僚制の逆機能 【平成28年 第14問】

 官僚制の逆機能といわれる現象に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア 革新的な計画に抵抗するために、日常のルーティン対応を探し求める、グレシャムの法則。×

イ 規則や手続きそのものを絶対視するような態度が、杓子しゃくし定規な画一的対応を生み出す、形式主義。

ウ 組織全体の利益よりも、自分が所属する部局の利益を優先する、セクショナリズム。

エ 膨大な手続きと書類作成に煩わされる、繁文はんぶん縟礼じょくれい

オ 本来は手段にすぎない規則や手続きが目的に転じてしまう、目的置換。

組織のライフサイクル 【平成30年 第21問】

 組織の成長や変革に介入する経営コンサルタントにとって、企業組織のライフサイクルに応じた課題や特徴についての理解が必要になることがある。組織のライフサイクルを、起業者段階、共同体段階、公式化段階、精緻化段階に分けて考えるとき、それぞれの段階に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア 持続的な成長を迎える共同体段階では、従業員は自身が共同体の一員であると強く感じるため、職務の割り当てが専門化され、階層化が進むとともに中間管理職への権限委譲が必要になってくる。〇

イ 精緻化段階では、官僚制のもたらす形式主義的な弊害を克服するために、場合によっては公式のシステムを単純化し、チームやタスクフォースを活用して小企業的な価値観や発想を維持するために組織全体に絶えず新しい挑戦や努力を推奨する必要が生じる。〇

ウ 創業者が創造力の高い技術志向の経営者の場合、起業者段階では従業員は非公式で非官僚主義的なコミュニケーションで管理されることが多い。初期の市場が成長し、それに伴い従業員が増加すると、財務管理などを含めた、組織全体を統率するリーダーシップを持った経営者が必要になる。〇

エ 組織の規模も大きくなり公式化段階になると、規則や手続き、管理システムの公式化が進み、戦略的意思決定や業務的意思決定をトップマネジメントに集権化する必要が生まれ、トップが各事業部門を直接コントロールするようになる。×

組織コンティンジェンシー理論のG.M.ストーカーって凄い名前。。

ダイエット中だからか、レスリスバーガー、ハンバーガーが食べたくなります。。 

ハーズバーグ、ハンバーグに見えてしまうw。。

2021年03月09日 (火) の学習履歴
5時間
スマート問題集-1次試験全科目セット [2021年度試験対応]1時間34分(2レッスン終了)
科目1 企業経営理論1時間34分
スマート問題集:1-5 組織の構造19分05秒 13/13点
スマート問題集:1-6 組織と人材1時間15分 14/16点
1次2次合格コース[2021年度試験対応]01分00秒
実戦フォローアップ講座01分00秒
科目1 企業経営理論01分00秒
実戦フォローアップ講座:1-6 組織と人材01分00秒
過去問セレクト講座-1次試験全科目セット[2021年度試験対応]1時間02分(1レッスン終了)
科目1 企業経営理論1時間02分
過去問セレクト演習-1-5 組織の構造1時間02分 9/9点
その他の学習履歴2時間22分
問題集1時間42分
テキスト・書籍15分00秒
その他25分00秒
中小企業診断士
いいね! 19 コメント 1 シェア
Kappa

これからレスリスバーガーを見たら、このコメントを思い出すと思います笑
いいね! 1 コメント1 2021年03月10日
SHOW

労働生産性が人間関係に影響されるレタス入りバーガーという事で^^
いいね! 1 コメント 2021年03月11日

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