伝統的工芸品産業支援補助金 【令和元年 第21問(設問1)】
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
伝統的工芸品産業の支援施策の1つとして、「伝統的工芸品産業支援補助金」がある。「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」(伝産法)に基づく①各種計画の認定を受けた者は、伝統的工芸品産業の振興に関わる②さまざまな支援措置を受けることができる。 なお、ここで伝統的工芸品とは、「伝産法」の規定に基づき、経済産業大臣が指定した工芸品のことをいう。
(設問1)
文中の下線部①に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 「活性化計画」とは、伝統的工芸品産業を支援しようとする者が従事者の後継者の確保及び育成、消費者との交流推進、その他伝統的工芸品の振興を支援する計画である。×支援化計画
- 「共同振興計画」とは、他の伝統的工芸品との産地間連携による産業活性化のための意欲的な計画である。×連携活性化計画
- 「振興計画」とは、産地の特定製造協同組合等が産地全体の振興を図る計画である。〇
- 「連携活性化計画」とは、産地の特定製造協同組合等が販売組合や個別の販売事業者等とともに需要の開拓のために立てる計画である。×共同振興計画
① 振興計画:産地の特定製造協同組合等が産地全体の振興を図る計画
② 共同振興計画:産地の特定製造協同組合等が販売組合や個別の販売事業者等とともに需要の開拓のために立てる計画
③ 活性化計画:個々の製造事業者やグループ等による伝統工芸品産業の活性化のための意欲的な計画
④ 連携活性化計画:他の伝統的工芸品との産地間連携による産業活性化のための意欲的な計画
⑤支援計画:伝統的工芸品産業を支援しようとする者が従業者の後継者確保及び育成、消費者との交流推進、その他伝統的工芸品の振興を支援する計画
プロモーション・ミックス【平成30年 第35問(設問2)】
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
プロモーションの役割は、①広告、販売促進、人的販売、パブリックリレーションズ(PR)の4つの手段を用いて、製品やサービスに関する情報を伝達し、魅力をアピールし、販売を促進することである。プロモーション効果を高めるためには、その目的や、対象となる②製品・サービスの特性および知名、理解、好意・選好、購買、再購買といった購買プロセスの段階に応じて、4つのプロモーション手段を使い分けたり、適切に組み合わせたりすることが重要である。
(設問2 )
文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 4つのプロモーション手段の重要性は、対象が消費財か生産財かによって変わるが、いずれの場合も、広告が最も重要である。×プッシュ戦略で最も手厚く、きめ細かく顧客への働きかけができる「人的販売」が最も重要となります。
- 企業が広告を作成する狙いには、再購買時のブランド想起を促進したり、購買後に消費者が感じる認知不協和を減らしたりする効果を生み出すことが含まれる。〇×〇企業が広告を作成する狙いは様々な要素があります。再購買時に当該企業のもつブランド想起を促進し、その企業の製品を再購買させることも1つです。
- 製品やサービスに対する知名率や理解率が高いものの購買に至らない場合、買い手の当該製品やサービスに対する関与の高低にかかわらず、短期的なインセンティブを提供する販売促進が最も有効である。〇×短期的なインセンティブを提供する販売促進により、一部の買い手に対し一時的に購買を促進する可能性はありますが、関与の高い買い手に対しては、購買に至らない状態を覆すとは考えにくく有効とは言えません。
- プッシュ戦略と比較して、プル戦略の場合、一般的に、人的販売が重要視される。×
プロモーション 【平成27年 第33問】
プロモーションに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- コーズリレーテッド・マーケティングは、一般的に、当該企業の事業収益と関連づけない。×コーズリレーテッド・マーケティングとは、単なる寄付ではなく利益の一部の寄付ですので、事業収益と関連します。
- パブリシティについては、原則として、ニュース性の高い情報であれば、企業がコントロールすることができる。×
- パブリックリレーションズでは、製品、人、地域、アイデア、活動、組織、さらには国家さえも対象としてコミュニケーションを実施する。〇×〇パブリック(集団)には事業活動に関連するあらゆる主体が対象となります。
- プロモーションミックスとは、広告、セールスプロモーション、パブリックリレーションズ、インベスターズリレーションズの4つの活動を、マーケティング目標に応じて適切に組み合わせることをいう。〇×プロモーションミックスは、広告、パブリシティ、人的販売、販売促進の4つをマーケティング目的に応じて適切に組み合わせるものです。
コミュニケーション戦略【令和元年 第30問(設問1)】
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
マスメディアとさまざまなプロモーショナル・メディアを組み合わせたコミュニケーションを前提としてきた伝統的なマーケティングから、近年急速に①デジタル・マーケティングへのシフトが進んでいる。このシフトは、②消費者同士の情報交換がソーシャルメディアなどを介して盛んに行われるようになっていることに対応した動きでもある。
(設問1)
文中の下線部①に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 企業やマーケターが顧客と接したり会話したりする「タッチポイント」は、店舗などの物理的空間だけに限定せず、オンライン上にもさまざまな形で設定される。〇
- 需給バランスや時期などに応じて価格を変動させるダイナミック・プライシングのような方法は、デジタル・マーケティングの時代になって初めて登場した価格設定方法である。×
- デジタル・マーケティングにおいては、製品開発のための資金をオンライン上の多数の消費者から調達するクラウド・ソーシングの手法がしばしば用いられる。×
- デジタル財の特徴として、複製が容易である(複製可能性)、他者が使用すると直ちに価値が低下する(価値の毀損(きそん)性)、オンラインで瞬時に転送できる(非空間性)の3つをあげることができる。×商品の普及が一巡して汎用品化が進み、競合商品間の差別化が難しくなって、価格以外の競争要素がなくなることをいいます。
コミュニケーション戦略【令和元年 第30問(設問2)】
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
マスメディアとさまざまなプロモーショナル・メディアを組み合わせたコミュニケーションを前提としてきた伝統的なマーケティングから、近年急速に①デジタル・マーケティングへのシフトが進んでいる。このシフトは、②消費者同士の情報交換がソーシャルメディアなどを介して盛んに行われるようになっていることに対応した動きでもある。
(設問2)
文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- クチコミには、経験しないと判断できない「経験属性」に関する情報が豊富に含まれている。〇
- クチコミの利便性を向上するために、クチコミを集約したランキングや星評価などが導入されたことにより、かえってクチコミの利便性が低下している。×
- 消費者同士がオンライン上で交換したクチコミ情報が蓄積される場所は、蓄積される情報や場の運営に関して消費者が主導権を持っているという意味で「オウンドメディア」と呼ばれる。×
- マーケターが、企業と無関係な消費者であるかのように振る舞って情報を受発信することは、当該企業にとっての長期的利益につながる。×
顧客との関係構築【令和元年 第26問】
マーケティングにおける顧客との関係構築に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 顧客が企業に対して持つロイヤルティには、再購買率で測定される行動的ロイヤルティと態度に関わる心理的ロイヤルティがある。これらのうち前者が高ければ後者も高いが、前者が低くても後者は高いこともある。×行動的ロイヤルティが高くても、心理的ロイヤルティが低いこともあり、「見せかけのロイヤルティ」といいます。
- 顧客との関係構築を重要視するマーケティングの考え方はBtoCのサービス・マーケティングにルーツがあるが、近年はBtoBマーケティングにも応用されるようになってきた。〇×BtoCのマーケティングは、IT技術の進歩により、データ入手が容易になったことで顧客の購買履歴等が追えるようになり、RFM分析などができるようになったからです。
- 顧客を満足させるには、顧客の事前の期待値を上回るパフォーマンスを提供する必要があるが、次回購買時には前回のパフォーマンスのレベルが期待値になるため、さらに高いパフォーマンスを提供することが望ましい。〇顧客の事前の期待を上回るパフォーマンスを提供することにより、顧客は前回の水準のパフォーマンスだけでなく、ポジティブなサプライズもあわせて期待するためです。
- 優良顧客を識別するための指標の1つである顧客生涯価値とは、顧客が今回または今期に購入した金額だけでなく、これまでに購入した全ての金額に等しい。×顧客生涯価値はこれまでに購買された金額ではなく、新規顧客が顧客ライフサイクル、または一定年数の間に企業にもたらす利益の現時点における正味現在価値です。
インターネットによるコミュニケーション 【平成24年 第33問】(設問1)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
2000 年代に入ったころから、インターネットにおいて、ブログをはじめとする( A ) が消費者の間で爆発的に普及した。( A )は消費者間での情報のやり取りを促進し、CtoC コミュニケーションを強力なクチコミの場へと成長させた。その後、2000 年代後半になると、SNS や動画共有サービスなど、新たなツールが目覚ましく発達し、( A )はソーシャル・メディアと呼ばれることが多くなった。
現在では、ソーシャル・メディアは「信頼や評判を稼ぐメディア」(Earned Media)の主要な一部として、広告やスポンサーシップのような( B ) 、自社サイトや販売員のような( C )と並ぶ、重要なマーケティング・コミュニケーション・ツールと考えられるようになっている。
(設問1)
文中の空欄A 〜C にあてはまる語句の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
ア A:CGM〇 B:Owned Media C:Paid Media
イ A:CGM B:Paid Media 〇 C:Owned Media〇
ウ A:CRM B:Owned Media C:Paid Media
エ A:CRM B:Paid Media C:Owned Media
CGM (consumer-generated media:消費者生成メディア)
インターネットによるコミュニケーション 【平成24年 第33問】(設問2)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
2000 年代に入ったころから、インターネットにおいて、ブログをはじめとする( A ) が消費者の間で爆発的に普及した。( A )は消費者間での情報のやり取りを促進し、CtoC コミュニケーションを強力なクチコミの場へと成長させた。その後、2000 年代後半になると、SNS や動画共有サービスなど、新たなツールが目覚ましく発達し、( A )はソーシャル・メディアと呼ばれることが多くなった。
現在では、ソーシャル・メディアは「信頼や評判を稼ぐメディア」(Earned Media)の主要な一部として、広告やスポンサーシップのような( B ) 、自社サイトや販売員のような( C )と並ぶ、重要なマーケティング・コミュニケーション・ツールと考えられるようになっている。
(設問2)
文中の下線部の「クチコミ」に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア インターネット上のクチコミは対面でのクチコミよりも、広く速く情報が伝播する。〇
イ クチコミをマーケティング・コミュニケーションのツールとして利用する場合、倫理ガイドラインを整備・遵守する必要がある。〇
ウ 購買意思決定においてクチコミが重視される原因のひとつに、消費者の情報過負荷がある。〇
エ コメント書き込みやトラックバックといった強力なリンク機能によってブログは情報伝播を促進した。〇
オ 消費者の購買意思決定段階の後半になるほどクチコミの影響は小さくなる。×
顧客リレーションシップマネジメント 【平成30年 第36問】(設問1)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
顧客リレーションシップのマネジメントにおいて、企業は、①収益性の高い優良顧客を識別し、優れた顧客価値を提供することで関係性の構築、維持、強化に努め、②ブランド・ロイヤルティなどの成果を獲得することを目指している。
(設問1) 文中の下線部①に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 初めて購入した顧客がリピート顧客、さらには得意客やサポーターになるように、関係性にはレベルがある。自分のすばらしい経験を、顧客が他者に広めているかどうかは、関係性レベルの高さを判断するための手段となる。〇
- パレートの法則をビジネス界に当てはめると、売上の50%が上位50%の優良顧客によって生み出される。×
- 優良顧客の識別には、対象製品の購買においてクロスセルやアップセルがあったか否かは重視されない。×
- 優良顧客の識別のために用いられるRFM分析とは、どの程度値引きなしで購買しているか(Regular)、どの程度頻繁に購買しているか(Frequency)、どの程度の金額を支払っているのか(Monetary)を分析することである。×
顧客リレーションシップマネジメント 【平成30年 第36問】(設問2}
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
顧客リレーションシップのマネジメントにおいて、企業は、①収益性の高い優良顧客を識別し、優れた顧客価値を提供することで関係性の構築、維持、強化に努め、②ブランド・ロイヤルティなどの成果を獲得することを目指している。
(設問2) 文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 関係性が構築され、それがさらに維持、強化されることで、特定顧客における同一製品カテゴリーの購買全体に対して自社製品が占める割合、つまり市場シェアの拡大が見込める。〇×ワントゥワン・マーケティングの内容です。
- 関係性が構築されると、同一製品を再購買する傾向である「行動的ロイヤルティ」が高まる。それはブランド・コミットメントと言い換えられる。〇×同一製品の再購買という売上や行動的ロイヤルティとする概念ではないです。
- 消費者は、惰性、サンクコストや所有効果により、現在利用している製品やサービスを変更しない傾向がある。こうした傾向が、真のロイヤル顧客の識別を難しくする。〇所有効果とは、保有効果ともいわれ、自分が所有するものに高い価値を感じて手放したくないと感じる心理現象をいいます。
- 製品やサービスの購入および利用に対してポイントを付与することにより再購入を促し、継続的な取引の維持を目指そうとする「ロイヤルティ・プログラム」は、多くの企業が採用可能な、経済効率の非常に高い施策とみなされている。×ポイントを付与すれば必ずしもロイヤルティが高まるわけではなく、顧客が継続的に再購入をするかは、ポイントの還元率の高さや利用のしやすさも影響します。
サービス財【令和元年 第33問(設問1)】
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
サービス財には、①無形性、品質の変動性、不可分性、消滅性、需要の変動性といった特徴がある。②サービス組織やサービス提供者は、これらの特徴を踏まえた対応が求められる。
(設問1)
文中の下線部①に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 「品質の変動性」の対応として、企業には慎重な従業員採用や教育の徹底が求められる。しかしながら、それに代わる機械の導入はサービスの均一化につながり、必然的に顧客の知覚品質は低下する。×品質の変動性への対応として機械の導入をすることは、バラツキのない製品を製造することで品質が向上します。
- 「不可分性」といった特性により、サービス財の流通において、中間業者を活用することができない。そのため、サービス業のチャネルは、有形財と比較して、短く単純なものになる。×不可分性とは、同時性とも呼ばれますが、サービスは生産と消費が同時に行われ、サービスを提供する人がその場にいなければならないということです。
- 情報管理システムやAI技術を用いることで、需要に応じてフレキシブルに価格を変動させることが容易になった。「消滅性」「需要の変動性」の対応策として、サービス業者は、これらの仕組みを用いて思い切った値引きを行うべきである。×需要に応じてフレキシブルに価格を変動させることが現実的かを検討します。
- 美容室のように人が顧客に提供するサービスは、「無形性」「不可分性」を有するため、在庫を持つことや生産場所から他の場所に移動させることが困難である。〇美容室はサービスの「無形性」「不可分性」を有するので、在庫をもつことはできず、また、他の場所に移動することは、顧客の離反を招くため困難です。
サービス財【令和元年 第33問(設問2)】
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
サービス財には、①無形性、品質の変動性、不可分性、消滅性、需要の変動性といった特徴がある。②サービス組織やサービス提供者は、これらの特徴を踏まえた対応が求められる。
(設問2)
文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 「サービス・トライアングル」は、顧客・サービス提供者・企業の3者の関係性を図示している。中でも顧客とサービス提供者の関係をより密接なものにすることの重要性を説いている。〇×
、サービス・トライアングルとは、主として接客を要する業態において「企業」「顧客」「提供者」の3者を頂点とした三角形で、相互のサービス提供関係を表現したものです。
- 企業と顧客:企業が提供する商品やサービスを示します。通常のマーケティング(対外的マーケティング)の関係性です。
- 企業と提供者:企業と従業員との関係性です。インターナルマーケティングです。
- 提供者と顧客:従業員と顧客との接点、サービスを示します。インタラクティブマーケティングです。
上記の3つの関係のバランスが図られることがサービス提供の重要なポイントとされます。従って、顧客とサービス提供者の関係をより密接にすることは3つの関係のバランスを崩すため、不適切な記述です。
- 「サービス・プロフィット・チェーン」は、顧客満足が顧客ロイヤルティにつながることで事業の収益性が高まることに注目し、企業が顧客に目を向けることの重要性を強調している。×
- 「逆さまのピラミッド」の図では、マネジャーは現場スタッフを支援する立場にあり、両者の権限関係が製造業と逆転していることが示されている。×逆さまのピラミッド図は、顧客志向のための組織図です。
- 「真実の瞬間」とは、適切なサービスを、顧客が望むタイミングで提供することの重要性を示す概念である。〇×「真実の瞬間」とは、サービス・エン力ウンターともいい、顧客がサービスに接し、企業に対する印象を抱く機会のことをいいます。
- サービス品質の計測尺度である「サーブクォル(SERVQUAL) 」では、サービス利用前と利用後の2時点で評価を計測し、それらの差を確認することが推奨されている。×〇
「サーブクウォル(SERVQUAL)」とはサービス(Service)と品質(Quality)を組み合わせた造語です。
① 信頼性(Reliability):約束されたサービスを確実に提供すること
② 対応性(Responsiveness):顧客に迅速なサービスを提供すること
③ 確実性(Assurance):従業員のしっかりした知識と対応の丁寧さ
④ 有形性(Tangibles):施設、設備、従業員の外見
⑤ 共感性(Empathy):顧客に対する気遣いや注意
サービスとその品質評価や顧客満足 【平成27年 第34問】
サービスと、その品質評価や顧客満足に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア SERVQUALでは、信頼性、対応性、確実性、共感性、有用性の5つの側面からサービス品質を評価する。×
①信頼性(Reliability):約束されたサービスを確実に提供すること
②対応性(Responsiveness):顧客に迅速なサービスを提供すること
③確実性(Assurance):従業員のしっかりした知識と対応の丁寧さ
④有形性(Tangibles):施設、設備、従業員の外見
⑤共感性(Empathy):顧客に対する気遣いや注意
記述では、5つのうち、「有用性」が挙げられていますが、上記④の「有形性」が正しいです。
イ 顧客が、直接、サービスを提供される場面をサービス・スケープといい、重要性から「真実の瞬間」と称されることがある。×物理的環境すべてのものが、サービス・スケープです。
ウ サービス・プロフィット・チェーンは、従業員の満足を高めることが顧客満足や顧客ロイヤルティの向上につながるという考え方を示している。〇
エ 提供するサービスが顧客の期待水準に達すれば、確実に顧客は高い満足を得る。×顧客に高い満足を与えるためには、顧客の期待水準を超えるサービスを提供する必要があります。
事業再編と買収 【平成30年 第4問】
企業の事業再編と買収の戦略に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 企業の一部門を買収するタイプの買収は、通常、狭義のレバレッジド・バイアウトと呼ばれ、もともとは経営資源の拡大を意図したが、マネジメント・バイアウトやエンプロイー・バイアウトとは異なる範(はん)疇(ちゅう)の手法である。×MBOやEBOはLBOを利用して行われることもあり、異なる範疇の手法とはいえません。
イ 事業規模の縮小は、通常、売却、企業の一部門の分離独立であるスピンオフ、 企業の中核事業に関連しない部門の廃止などの手法を指し、事業ポートフォリオを変えて短期的には負債の削減につながる。〇×スピンオフや非中核事業からの撤退は「事業範囲の縮小」に該当します。
ウ 事業範囲の縮小は、企業買収によって期待した価値を実現できない際の買収見直しに用いられ、通常、従業員数や事業部門数の削減を伴い、事業規模の縮小と同様に事業ポートフォリオを変えることになる。×業員数や事業部門数の削減は、「事業範囲の縮小」ではなく、「事業規模の縮小」です。
エ 自社資産を担保に調達した資金によって、オーナーではない経営者が自社を買収するタイプの買収は広義のレバレッジド・バイアウトの一形態であり、通常、買収後には経営の自由裁量の確保や敵対的買収に対する防衛などのために株式を非公開とする。〇×〇広義のLBOの一形態ということができます。
オ プライベート・エクイテイ投資会社が、企業の資産の大部分を買い取って当該企業を非上場化するレバレッジド・バイアウトでは、通常、当該企業の業務を維持し、資産の売却は長期的な計画の下で行う。×買収により非上場化することが目的ではありません。
競争地位別の戦略 【平成24年 第6問】
企業は自社の業界における相対的な地位を踏まえて競争戦略を展開することが重要である。そのような競争戦略に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア チャレンジャーは、リーダーの高い技術力が生み出した差別化された製品と同質な製品を販売し、リーダーの差別化効果を無効にすることを狙うべきである。×
イ ニッチャーは特定の市場セグメントで独自性を発揮できる戦略を遂行して、強い市場支配力を狙うことが必要である。〇特殊なニーズを満たす製品やサービスを提供し、そのニーズの中でナンバーワンの企業になることが重要です。
ウ フォロワーは特定市場でリーダーの製品を模倣しつつ、非価格競争によって収益をあげることが基本戦略になる。×模倣するため、価格競争になりがちです。
エ ライバル企業に比べて技術力や生産能力に劣るニッチャーの場合、価格競争に重点をおいた販売戦略を幅広い市場で展開することが重要になる。×
オ リーダーは周辺の需要を拡大することによって、売り上げの増加や市場シェアの拡大を図ることができるが、その反面で新製品の投入を遅らせてしまうことになる。〇×
新製品を次々に投入し、幅広い品揃えにするフルライン戦略が有効です。
危機管理 【平成29年 第12問】
自然災害や大事故などの突発的な不測の事態の発生に対応することは、企業にとって戦略的な経営課題であり、停滞のない企業活動の継続は企業の社会的責任の一環をなしている。そのような事態への対応に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア カフェテリア・プランは、多くの場合、ポイント制によって福利厚生メニューを自主的に、また公平に選択できるようにしているので、突発的な災害などの支援に活用できるメニューは盛り込めない。×
イ クライシス・マネジメントは、想定される危機的事象を予測し、事前にその発生抑止や防止策を検討して危機への対応を図ろうとするものである。×「クライシス・マネジメント」は不測の事態に対する危機管理で、事前に発生抑制や防止策を検討することは困難です。
ウ コンティンジェンシー・プランでは、不測の事態や最悪の事態を想定して、その事態が与える業務間の影響を測るべく、事業インパクト分析を重視して危機対応の計画を策定するのが一般的な方法である。〇×コンティンジェンシー・プランでは継続業務を決定する際、必ずしも事業インパクト分析を行なうわけではありません。
エ 事業継続計画(BCP)では、事業停止の影響度を評価分析して、業務の中断が許される許容期限を把握して業務の復旧優先順位を導くために事業インパクト分析の実施が行われる。〇事業継続計画(BCP)では事業インパクト分析に基づいて、業務の中断が許されるべき許容期間を把握し、業務の復旧優先順位を導きます。
オ 事業継続計画(BCP)は、災害時のロジスティクスの確保を重視した企業間ネットワークの構築を目指すものとして策定されている。×災害時のロジスティクス確保が不必要な、規模が大きくないサービス業等あらゆる業種において事業継続計画(BCP)は必要とされます。
目標設定理論【令和元年 第16問】
E.ロックやG.レイサムらにより体系化された目標設定理論において指摘されている、組織メンバーの努力や成果を引き出す目標の特徴として、最も適切なものはどれか。
- 目標と報酬(昇給や昇進など)の間の関係が明示されていること。〇×
目標設定理論はあくまで目標設定とモチベーションの関係の探索が対象であり、目標と報酬の関係の探索ではないので不適切な記述です。 - 目標の達成困難度が顕著に高いこと。×
- 目標の達成度合いについてのフィードバックが得られること。〇〇
達成度合いについてフィードバックが得られることでモチベーション効果はより高くなることが確認されています。 - 目標の内容が組織運営上合理的であること。〇×
目標の内容が組織運営上合理的であることは、目標の難易度を示しているわけではないため不適切な記述です。 - 目標の内容が抽象的であること。×抽象的目標は曖昧な目標であり、具体的に示された明確な目標のほうが成果は上がります。
フィードバックはその回数よりも、早い時期にフィードバックを与えられる方が、遅い時期にフィードバックを与えられる場合に比べて最終的な業績は向上します。
組織文化とリーダーシップ 【平成29年 第19問】
組織メンバーに共有された価値観や信念など、目に見えない基本的過程に対処するためには、具体的な組織文化の類型についての知識が必要となる。組織文化の特徴と管理者に求められるリーダーシップに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 安定性と予測可能性を重視するハイアラーキー文化では、信頼性の高い製品やサービスを提供するために、規則や手続きを遵守するリーダーシップが求められる。〇官僚組織では、業務の規則、規定、マニュアル等の文書整備が行きわたっており、ルール化されています。
イ 企業を親しい仲間達の集まりのようなものと見なすクラン文化では、自らの経営理念を組織内部に浸透させ、従業員に共有された強い価値観を作り出すために、さまざまな社会化研修を行うなど教育者としての強いリーダーシップが求められる。〇×クランは仲間を意味します。上下関係で指揮命令するのではなく、仲間として水平的な関係性を特徴とします。
ウ 競争環境への対応を優先するマーケット文化では、規則や手続きなどの組織内プロセスよりも、市場シェアの向上などの結果を重視し、現実主義的なリーダーシップが求められる。〇
エ 変化する環境下で直面する課題に即興的に対応するアドホクラシー文化では、イノベーションと創造性が重視され、リスクを進んで取っていこうとする企業家的なリーダーシップが求められる。×〇ミンツバーグはアドホクラシー組織を「権限が常に移動している組織で、関係者間の相互調整により、インフォーマルなコミュニケーションや有能なプロフェッショナル同士の相互作用」を特徴としました。
SECIモデル 【平成29年 第20問】
組織的知識創造プロセスとして、野中郁次郎が提唱する SECI モデルに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- SECI モデルにおける共同化ないし社会化(Socialization)とは、新入社員の研修活動を通じて組織文化に適応させることを意味し、組織メンバーとしての自覚を促すことによって社内での行動パターンを身につけさせることを促す。×共同化ないし社会化は個人が持つ暗黙知を別の個人が自分の暗黙知として取り込むプロセスです。
- SECI モデルにおける表出化(Externalization)とは、新製品のイメージなどが具体的な言葉によって新製品コンセプトとして表現されていくような、社会化を通じて獲得された暗黙知を形式知に転換するプロセスを意味する。〇表出化とは個人が持つ暗黙知を他人に分かりやすくするため形式知化するプロセスです。
- SECI モデルにおける内面化(Internalization)とは、実践を繰り返すことを通じて、内面化された知識を他者にも伝えていくことを意味する。×内面化とは形式知を理解し、自分自身のノウハウやスキルとして体得するプロセスであり、他者に伝えていくプロセスではありません。
- SECI モデルにおける連結化(Combination)とは、形式知と暗黙知が組み合わされることを通じて、すでに言語で表現されている既存の製品コンセプトが、新製品コンセプトへ転換されていくことを意味する。×連結化とは、形式知と形式知を組み合わせて新たな形式知を生み出すプロセスですので、形式知と暗黙知が組み合わされるプロセスではありません。
成果評価と報酬制度 【平成23年 第14問】
日本企業において人事制度の見直しが進んでいる。事業構造の再構築のなかで、成果に応じて格差のある報酬配分を行うことのメリットとデメリットを調和させた導入が重要になる。 これに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 新たな報酬制度を運用する際には、評価者と被評価者が意見を交わしながら目標管理シートを作成するなど、意思疎通の機会を通して満足感を高めるとよい。〇
イ 職場には既存の文化や風土、価値観が存在するため、新たな評価制度を導入する際には、その基準や手続きに関して十分に理解されるための時間が必要である。〇
ウ 評価者が被評価者の全般的な要望や意見を説明しながら評価を行ったならば、評価結果が期待したほどでない場合でも、不公正感が抑えられ、動機づけを高めることができる。〇×評価者(上司)が、被評価者(自分)の全般的な要望や意見を説明しながら評価を行ったとしても、その要望や意見が取り入れられていない場合は、動機づけは高まらないでしょう。
エ 評価に対する納得感は、自己比較とともに他者相対比較の側面もあることから、適切に動機づけを高めるためには、社内の公正な評価制度に関する情報開示が必要となる。〇
オ 自らが投入した時間・努力量や成果と、それに対する評価・報酬とが見合うならば、人は公正感を感じる。〇×〇
たくさん努力したのに評価されない場合、あるいは、あまり努力しなかったのに評価されてしまった場合は、逆に納得感、公正感は得られにくくなります。
変形労働時間 【平成29年 第27問】
労働基準法に定める変形労働時間制および裁量労働制に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 使用者は、1か月単位の変形労働時間制を採用した場合において、変形期間が開始した後に、労働基準監督署に届け出た労働日並びに始業及び終業の時刻と異なる日時に労働させた場合であっても、結果として、変形期間を平均して週 40時間の範囲内で労働させていれば、残業代を支払う必要はない。×
- 使用者は、1年単位の変形労働時間制を採用した場合において、対象期間が開始した後に、労使協定で定めた労働日並びに始業及び終業の時刻と異なる日時に労働させた場合であっても、結果として、1日 10 時間、1週 52 時間の範囲内で労働させていれば、残業代を支払う必要はない。×
- 専門業務型裁量労働制については、適用される労働者の個別の同意を得ることは要件とされていないが、企画業務型裁量労働制については、適用される労働者の個別の同意を得なければならない。〇
専門業務型裁量労働制は具体的な指示をすることが困難なものとして厚生労働省令に定める業務に適用され、その専門家である弁護士、会計士等専門家に労働者が限定されています。
4 フレックスタイム制は、始業及び終業の時刻の両方を労働者の決定に委ねることを要件としておらず、始業時刻又は終業時刻の一方についてのみ労働者の決定に委ねるものも含まれる。×フレックスタイム制は始業及び終業の時間の両方を労働者の決定に委ねなければなりません。
労働契約の期間 【平成30年 第24問】
労働契約の期間に関する記述として、最も適切なものはどれか。なお、一定の事業の完了に必要な期間を定める労働契約については考慮しないものとする。
ア 期間の定めのない労働契約を締結している労働者については、いかなる場合でも定年年齢まで解雇することはできない。×制限の対象になるのは、業務上の負傷や疾病のための休業期間や、休業が終了した後の30日間です。
イ 期間の定めのない労働契約を除き、1年を超える労働契約は締結できない。×期間の定めがないものを除き、契約期間の上限は原則3年です。
ウ 期間の定めのない労働契約を除き、満60歳以上の労働者との間に締結される労働契約の期間は、最長5年である。〇×〇例外的に上限5年を認められる場合についての問いです。
エ 期間の定めのない労働契約を除き、薬剤師の資格を有し、調剤業務を行う者との間に締結される労働契約の期間は、最長3年である。〇×薬剤師の資格を有し、調剤業務に従事する場合は、例外で期間である5年が適用されます
消費者の購買行動 【平成25年 第27問】
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
ある金曜日の夕方、機械部品メーカーの2代目経営者のYさんは取引先とのミーティングを終えると足早に家電専門店チェーンの大型店舗に立ち寄った。この店舗は駅に隣接したショッピング・センター(SC)のテナントとして出店している。
Yさんは、取引先が国際展開をしていることがきっかけで自社の創業以来はじめて海外市場へのアプローチに着手した。海外のエージェントとのリアルタイムの会議を円滑に行うために、翻訳機能付きの電子手帳の購入を検討している。
いくつかの商品を比較している最中に、Yさんのスマートフォンにe メールが送られてきた。この家電専門店チェーンのウェブ店舗からのものだった。メールをあけてみると、数日前にYさんがスマートフォンを使ってこの小売業者のウェブ店舗で検索し、「お気に入り(bookmark)」に登録していた電子手帳の詳細情報が記載されている。また、このSC内店舗での売場の位置と実際にこの商品を購入し、使用している消費者によるレビューが紹介されている。メールを見ながら売場に移動し、この電子手帳を手に取ってみるとYさんが今必要としている機能が満載の商品であることが分かった。
Yさんはおもむろにこの商品の型番をスマートフォンに入力し、検索をかけてみた。すると、別の家電専門店のウェブ店舗では全く同じ商品が5,000 円安い価格で販売されていることが分かった。Yさんは、早速この電子手帳をスマートフォンサイト経由で注文し、クレジットカードで決済した。また、このネットショッピングでYさんは購入額の10 % のポイントを獲得した。日曜日の朝、Yさんは電子手帳を受け取り、あれこれ操作を試し、海外エージェントとのミーティングで想定されるフレーズを学習した。
文中に示すYさんの行動に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア YさんはSC内の家電専門店チェーンの店舗に立ち寄った際にこのチェーンのウェブ店舗からe メールを受け取ったことで、AIDMAでいえばM(Memory)にあたる内容を活性化することができた。〇AIDMAモデルは、消費者が商品を購買する際には、「Attention(注意)」→「Interest(関心)」→「Desire(欲求)」→「Memory(記憶)」→「Action(行動)」というプロセスを経るというモデルです。
イ Yさんは金曜日の夕方にSC内の家電専門店チェーンの店舗に立ち寄る前に、このチェーンのウェブ店舗で翻訳機能付きの電子手帳を網羅的に検索していたので、買い物出向前に明確なブランドの選好マップが形成されていたといってよい。×〇×買い物出向前に明確なブランドの選好マップが形成されていたとはいえません。
ウ Yさんは店頭で受け取ったe メールを読むとすぐさま商品関連情報を検索し、電子手帳の購買にいたる意思決定を行った。この一連の流れの中でYさんはコミュニケーションに対する消費者の反応(購買)プロセスモデルのひとつであるAISASに含まれるすべてのステップを踏んでいたといえる。×
エ 今回のYさんの電子手帳の購買プロセスの一部にも見られたような、「実際の店舗で商品の実物展示を体験してから、より低い商品価格と消費者費用で同じ商品を購入することのできるウェブ店舗を探してそこで購買を行う」タイプの行為は一般にブラウジング(browsing)といわれている。×ブラウジングとは、インターネットに接続して情報を探し出すことです。
セグメンテーション、ターゲティング 【平成22年 第23問】
地方銀行のA銀行は、リテール・バンキングの顧客基盤を全国規模に拡大するために、インターネット・バンキングのシステム整備を他行に先駆けて完了した。次に、製品・ブランド開発やプロモーション計画に着手しなければならない。A銀行の今後の市場細分化(セグメンテーション)と標的市場設定(ターゲティング)に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 銀行の製品・サービスに対する需要の異質性は確実に存在するので、それらをうまく見いだして対応することができればブランド化の実現は十分可能である。〇
イ 行動による細分化変数のひとつに購買決定に関する役割がある。それは、「発案者」、「影響者」、「決定者」、「購買者」、「使用者」の5つに類型化される。〇
ウ 市場細分化(セグメンテーション)と製品差別化はブランド化シナリオの中核にある考え方で、両者はしばしば代替的な関係に置かれる。×〇
市場細分化と製品差別化は代替的なものであるという考え方があります。
エ 市場細分化(セグメンテーション)を通じた競争は、競争相手に対して正面から挑戦していく性格をもつ。〇×
製品差別化が、競争相手に対して正面から挑戦していく性格をもちます。
オ デモグラフィクスによる細分化変数には、年齢、ライフステージ、性別、所得、社会階層などが含まれる。〇デモグラフィックスとは人口統計的な基準のことです。
ブランド 【平成21年 第28問】(設問3)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
アメリカ・マーケティング協会によって説明されるように、一般にブランドとは「ある売り手の財やサービスが、他の売り手のそれとは異なるものであることを( )してもらうための、①名前、用語、デザイン、シンボル、およびその他のユニークな特徴」であるとされている。現在では、②ブランド概念のさまざまな側面が議論されている。
(設問3)
文中の下線部②に関連する以下の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
ア 成分ブランドは、コ・ブランディング(Cobranding)の一種であり、最終製品自体がブランド化しているだけでなく、その製品に使用されているパーツなどもブランド化しているものである場合を指す。〇
コ・ブランディング(共同ブランディング)とは、複数のブランドを組み合わせて、一つの製品やサービスに対して使用することです。
イ プライベート・ブランドは、卸売業者や小売業者による商標のことである。〇
ウ ブランド・アイデンティティを確立するためには、ブランドの機能的便益だけでなく、情緒的・自己表現的便益を明確にすることが重要であり、それは顧客関係性の構築のためにも欠かせない。〇
エ ブランド・エクイティとは、特定の組織にとって自社のブランドによって連想される内容から、その資産となる部分を総和したものであり、わが国においては、近年その測定についての標準算出式が導入されている。×ブランド・エクイティとは、ブランドが持つ資産価値を表します。
オ ブランド開発では「モノ」をどのような生活空間・生活場面と結び付け、「モノへの意味付け」を通じて価値や便益を創造・伝達し、どのように顧客との強力な関係性を構築するかが重視される。〇
ブランドの事例問題 【平成25年 第29問】
次の文中の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして最も適切なものを、下記の解答群から選べ。
P氏はある酒屋の4代目として店を継ぐことになった。3代目からも聞いていたとおり、この店がある商店街は一昔前と比べると活気がなくなっている。
P氏は自分の店の活性化策として( A )ブランド商品を品揃えの中核に据え、贈答用の小物や日常的に使用できる気の利いた雑貨もそのラインアップに加えた。美術大学で産業デザインを学び、コンテスト入賞経験を持つP氏は仕入れた商品に装飾を施すなど、( B )加工による独自の付加価値づくりを重視し、地域の消費者のギフト需要を吸収するようになっていた。
P氏はさらに先代の時代から懇意にしていた取引相手である中小の地方酒造メーカー数社の同世代経営者と連携を深めていく。P氏は商店街の懸賞企画の一環で地域消費者の家庭での食生活や外食の嗜好についての大規模なアンケート調査を実施した。その結果、この地域市場には飲食料品の消費について明確な消費者クラスターが存在することが分かった。
これを踏まえ、P氏は各酒造メーカーと原材料段階までさかのぼった共同商品開発に着手し、4種類の日本酒を( A )ブランド商品として導入した。その際、作り手の顔が見えるように、それぞれの酒造メーカーの企業名も併記する形のブランド名称を採用した。このようなブランド表記はダブル( C )と呼ばれる。
P氏はこれら特異な商品を自店の( D )ブランドとして、商店街活性化のために活用しようと考えた。そして、地域の飲食店への卸売もスタートした。
〔解答群〕
ア A:地域 B:流通〇 C:マーク〇 D:ラグジュアリー
イ A:ナショナル B:意匠 C:マーク D:小売店舗
ウ A:プライベート B:意匠 C:マーク D:ストア
エ A:プライベート B:自家 C:コンテンツ D:小売事業
オ A:プライベート B:流通〇 C:チョップ〇 D:ストア〇
ダブルチョップとは、メーカーと流通業者が共同して構築する共同開発ブランドのことをいいます。
フランチャイジング 【平成25年 第28問】
Z氏はラーメン店のチェーン経営を行う人物であり、現在フランチャイジングを用いた海外市場への進出を計画している。「フランチャイジング」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア Z氏の海外市場への進出においては、現地企業と合弁で現地本部を設立し、まずはこの現地本部との間でマスター・フランチャイジング契約を結び、そして、現地本部と他の事業者との間でサブ・フランチャイジング契約を結ぶ方法も選択肢のひとつである。〇
イ Z氏のラーメン店チェーンの国内の本部が進出先国でフランチャイジング参加の募集をかけ、現地事業者と直接フランチャイジング契約を締結する形態もZ氏がとりうる進出方法のひとつである。この方法はダイレクト・マーケティングと呼ばれる。〇×、ストレート・フランチャイジング
ウ フランチャイジングとはフランチャイジーと呼ばれる事業者がフランチャイザーと呼ばれる他の事業者との間に契約を結び、フランチャイザーに対して同一のイメージのもとに事業を行う権利をフランチャイジーが有償で与えるものである。×逆
エ フランチャイジングを用いたチェーンストアオペレーションは、コーポレートチェーンと呼ばれており、一般的に事業の国際化にあたって積極的に活用されている。×フランチャイズチェーン
資本利益率 【平成22年 第8問】
当期の損益計算書は次のとおりである。総資本回転率が1.2 回、経営資本回転率が1.4 回であるとき、事業活動に使用している投下資本に対して本業から利益をどの程度生み出すことができたのかを示す資本利益率の値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
損益計算書(要旨) | |
(単位:千円) | |
売上高 | 500,000 |
売上原価 | 307,000 |
売上総利益 | 193,000 |
販売費及び一般管理費 | 163,000 |
営業利益 | 30,000 |
営業外収益 | 7,600 |
営業外費用 | 4,200 |
経常利益 | 33,400 |
特別利益 | 1,700 |
特別損失 | 2,800 |
税引前当期純利益 | 32,300 |
法人税等 | 12,300 |
当期純利益 | 20,000 |
[解答群]
ア 4.8%
イ 5.6%
ウ 7.2%
エ 8.4%
総資本*1.2 回=売上高500,000
総資本=(500,000/1.2)
経営資本*1.4 回=売上高500,000
経営資本=(500,000/1.4)
資本利益率=営業利益30000/事業活動に使用している投下資本(経営資本(500,000/1.4)
=30000/357142.86=8.4%
ROA・ROE等式 【平成30年 第21問】(設問2)
以下の損益計算書について、下記の設問に答えよ。
なお、当期の総資産は1,500百万円(=有利子負債1,000百万円+株主資本500百万円)とする。 また、当社ではROAを営業利益÷総資産と定義している。
(設問2) ROAの変動に対してROEの変動を大きくさせる要因として、最も適切なものはどれか。
[解答群]
ア 安全余裕率×損益上問題
イ 売上高営業利益率×損益上問題
ウ 負債比率〇
エ 流動比率
ROE=自己資本利益率
ROAの変動に対してROEの変動を大きくさせる要因は自己資本
ROE = {ROA + (ROA-i) × D ÷ E} × (1 - t)
ROE = 税引後当期利益 ÷ 自己資本
ROA = 営業利益 ÷ 総資本
D ÷ E = 負債比率
I = 負債利子率、t = 実効法人税率とします。
負債比率 = 有利子負債1,000 ÷ 500 = 200%
負債利子率 = 支払利息50 ÷ 有利子負債1,000 = 5%
実効法人税率:40%
ROE = {15% +(15% - 5%) × 200%} × (1-40%) = 21%
ROA・ROE等式に見るように、ROAの変動に対してROEの変動を大きくさせる要因として最も適切なものは、負債比率です。
インタレスト・カバレッジ・レシオ 【平成27年 第11問】
次の貸借対照表と損益計算書について、下記の設問に答えよ。
インタレスト・カバレッジ・レシオとして最も適切なものはどれか。
ア 13.3 %
イ 20.2 %
ウ 13.3 倍
エ 20.2 倍
インタレスト・カバレッジ・レシオ=支払利息が営業利益の何倍か?
20000/1500=13.33倍
インタレスト・カバレッジ・レシオ=(営業利益+受取利息・配当金)÷ 支払利息・割引料= 20,000千円 ÷ 1,500千円= 13.3…倍≒ 13.3倍(小数点以下第2位四捨五入)
目標売上高の計算 【平成20年 第12問】
当期の損益計算書(要旨)は次のとおりである。変動費、固定費の構造は一定とすると、経常利益の目標10,500 千円を達成する売上高として、最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:千円)。
[解答群]
ア 102,000
イ 105,000
ウ 110,000
エ 113,000
経常利益の目標10,500 千円を達成する売上高=(固定費25200/(1-変動費率))+10500
変動費=(100000-9800=90200)-(21500-3200+6900=固定費25200)=65000
変動費率=65000/100000=65%
経常利益の目標10,500 千円を達成する売上高=(固定費25200)/(1-変動費率65%))+10500
=25200/(1-0.65=0.35)
=72000+1
逆算すると
経常利益の目標10,500 千円を達成する営業利益=10500+3700=14200
変動費率=65%
14200*0.65=
100000-10000*69.94%=
a-102000-(21500+14200)=102000-35700=66300
b=105000-(35700)=69300
C=110000=74300
D=113000=77300
変動費=(100000)-(21500-3200+6900=固定費25200)=74800
変動費率=65000/00=72.06%
経常利益の目標10,500 千円を達成する売上高=(固定費25200)/(1-変動費率72.06%))+10500
=25200/(1-0.7206=0.28)
=90000+1
a=10500-102000-(21500+14200)=102000-営業利益14200=3200-6900=10500
b=105000-(35700)=69300
C=110000=74300
D=113000=77300
政策の基本と金融サポート 28日ぶり 単元クリア!
中小企業の経営安定化 28日ぶり 単元クリア!
遂に中小企業経営・政策の要復習チェック残クリア!
プロモーション・応用マーケティング 114日ぶり!(8/9問) 114日ぶりってえげつない。。
戦略の策定と企業戦略 48日ぶり(0/1問) 0.00% ぐぬぬ。。
事業戦略 48日ぶり(0/1問) 0.00% うぐぐ。。
現代の戦略 48日ぶり(0/1問) 0.00% ひでぶっ!
過去問セレクト演習-1-4現代の戦略 48日ぶり(1/1問) 100.00% ヒャッハー!
組織の構造 41日ぶり(0/1問) 0.00% あべし
スマート問題集:1-6 組織と人材 35日ぶり(2/2問) 100.00% あーたたた!
クランは仲間を意味します。上下関係で指揮命令するのではなく、仲間として水平的な関係性を特徴
アドホクラシー組織「権限が常に移動している組織で、関係者間の相互調整により、インフォーマルなコミュニケーションや有能なプロフェッショナル同士の相互作用」を特徴。
労働関連法規 34日ぶり 在社時間等が一定時間を超える場合には、事業主は、その者に必ず医師による面接指導を受けさせなければならない
労働契約期間は、高度の専門知識を持つ医師や弁護士のような労働者や、60歳以上の労働者は期間5年
企業は、自社製品が想起集合に入っていて、最終的に購入されることをマーケティングの目標。
経営分析 65日ぶり!(4/4問) 65日ぶりて。
経営資本=事業活動に使用している投下資本
ROE = {ROA + (ROA-i) × D ÷ E} × (1 - t)
目標売上高の計算式は、(固定費+目標利益)÷(1-変動費率)
要復習チェック残1次試験全体(合格模試及び平成30年度令和元・2年度1次試験過去問題除く)1645問中171問→139問。
(企業経営理論447問中残17問 財務・会計342問中残40問 運営管理434問中残38問 経営情報システム335問中残4問 経済学・経済政策331問中残31問 経営法務321問中残9問 中小企業経営・政策379問中残0問)
中小企業経営・政策の要復習チェック残2問→0問、企業経営理論44問→17問、財務会計43問→40問へ計32問減らせました!
2021年07月04日 (日) の学習履歴
9時間30分
スマート問題集-1次試験全科目セット [2021年度試験対応]1時間46分(7レッスン終了)
科目1 企業経営理論1時間42分
スマート問題集:1-1 経営と戦略の全体像05秒
スマート問題集:1-4 現代の戦略04分05秒 14/15点
スマート問題集:1-5 組織の構造07分05秒 12/13点
スマート問題集:1-6 組織と人材11分00秒 16/16点
スマート問題集:1-8 労働関連法規08分45秒 14/15点
スマート問題集:1-9 マーケティング概要とプロセス05秒
スマート問題集:1-10 製品戦略13分55秒 9/12点
スマート問題集:1-11 価格・チャネル戦略05秒
スマート問題集:1-12 プロモーション・応用マーケティング57分45秒 12/12点
科目7 中小企業経営・政策03分40秒
スマート問題集:7-4 政策の基本と金融サポート03分40秒 22/22点
過去問セレクト講座-1次試験全科目セット[2021年度試験対応]2時間49分(11レッスン終了)
科目1 企業経営理論2時間09分
過去問セレクト演習-1-2 戦略の策定と企業戦略09分50秒 12/13点
過去問セレクト演習-1-3 事業戦略05分45秒 14/15点
過去問セレクト演習-1-4 現代の戦略06分50秒 12/12点
過去問セレクト演習-1-5 組織の構造05秒
過去問セレクト演習-1-6 組織と人材18分40秒 14/15点
過去問セレクト演習-1-7 人的資源管理07分30秒 5/6点
過去問セレクト演習-1-8 労働関連法規09分10秒 6/7点
過去問セレクト演習-1-9 マーケティング概要とプロセス09分30秒 13/14点
過去問セレクト演習-1-10 製品戦略09分20秒 7/7点
過去問セレクト演習-1-11 価格・チャネル戦略04分00秒 7/7点
過去問セレクト演習-1-12 プロモーション・応用マーケティング48分45秒 9/12点
科目2 財務・会計33分35秒
過去問セレクト演習-2-6 経営分析33分35秒
科目7 中小企業経営・政策06分30秒
過去問セレクト演習-7-4 政策の基本と金融サポート05秒
過去問セレクト演習-7-6 中小企業の経営安定化06分25秒 16/16点
その他の学習履歴4時間54分
問題集4時間39分
その他15分00秒
中小企業診断士
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