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意匠権 【令和元年 第12問】

 以下の会話は、中小企業診断士であるあなたと、玩具メーカーのX株式会社の代表取締役甲氏との間で本年8月に行われたものである。会話の中の空欄AとBに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

あなた:「先月の業界誌で、御社の新製品が好評との記事を読みました。」

甲 氏:「はい、6月に大規模展示施設の展示会で発表したのですが、おかげさまで、クリスマス商戦に向けて引き合いがたくさん来ています。」

あなた:「この製品、外観がとてもユニークですが、意匠登録出願はされましたか。」

甲 氏:「実をいうと、こんなに売れるとは思っていなかったので、意匠登録出願に費用をかけなかったんです。こんなに好評なら、模倣品対策のため、発表前に出願しておけばよかったです。」

あなた:「(  A  )の規定を用いれば、意匠登録出願することができる場合がありますよ。」

甲 氏:「本当ですか。どのくらいの期間認められているのでしょう。」

あなた:「今回の場合は、展示会に出品した日が起算日になると思いますが、その日から(  B  )間です。」

甲 氏:「よかった、まだ間に合いそうです。急いで特許事務所に相談してみます。」

〔解答群〕

  1. A:国内優先権 B:6か月
  2. A:国内優先権 B:1年
  3. A:新規性喪失の例外〇 B:6か月
  4. A:新規性喪失の例外 B:1年〇

出願人自身の行為で公知となった場合には、公知となってから1年以内に意匠登録出願をし、かつ、その事実を証明する書面を出願から30日以内に提出することで、新規性を失っていないという扱い

意匠の類似 【平成30年 第8問改題】

 意匠制度における「意匠の類似」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 出願前に頒布された刊行物に記載された意匠に類似する意匠は、登録を受けることができない。〇
  2. 類似の意匠について同日に2 以上の意匠登録出願があり、意匠登録出願人間で行われる協議が成立しなかった場合は、特許庁長官が行う公正な方法によるくじにより定めた一の意匠登録出願人のみが意匠登録を受けることができる。×協議が整わなかったり、そもそも協議ができなかった場合には、誰も意匠登録を受けることはできません。なお、商標法では選択肢にあるようなくじ引きが実施されます。
  3. 意匠権者は、業として登録意匠の実施をする権利を専有するが、これに類似する意匠についてはそれを実施する権利を専有しない。×類似する意匠についても業として実施する権利を専有
  4. 意匠登録を受けようとする関連意匠にのみ類似する意匠については、関連意匠として意匠登録を受けることができない。×関連意匠を本意匠とする関連意匠として意匠登録を受けることができます。

意匠権の特徴 【平成25年 第10問問改題】

 意匠権に関する記述として最も適切なものはどれか。

  1. Aは組物の意匠として一組の飲食用ナイフ、スプーン及びフォークのセットの意匠登録を受けた。Aの当該意匠権の効力は、ナイフのみの意匠には及ばない。〇
  2. 意匠権の効力は、商標権の効力とは異なり、登録意匠に類似する意匠には及ばない。×
  3. 関連意匠の意匠権の存続期間は、関連意匠の登録出願の日から 25年をもって終了する。×本意匠の登録出願の日から25年
  4. 業として登録意匠に係る物品を輸出する行為は、意匠権の侵害とはならない。×意匠について「実施」とは、意匠に係る物品の製造、使用、譲渡、貸渡し、輸出、輸入、譲渡など

意匠登録制度 【平成27年 第12問改題】

 意匠登録制度に関する記述として最も適切なものはどれか。

  1. 関連意匠制度とは、本意匠に類似する意匠について意匠登録を受けることができる制度であり、関連意匠にのみ類似した意匠を関連意匠として登録することはできない。×類似する意匠を連鎖的に保護
  2. 組物意匠制度とは、セットで販売される物品等であって、組物全体として統一感があるものについて一意匠として意匠登録を受けることができる制度である。〇×必ずしもセットで販売される物品である必要はありません。
  3. 部分意匠制度とは、物品等の部分に関する意匠について意匠登録を受けることができる制度である。〇物品、建築物または画像の一部分についての意匠を登録できる制度
  4. 秘密意匠制度とは、意匠権の設定の登録の日から5年以内の期間に限り、意匠を秘密にすることを請求することができる制度である。×3年

秘密意匠制度 【平成28年 第9問】

 意匠法に規定される秘密意匠制度は、意匠登録出願人が、意匠権の設定の登録の日から3年以内の期間を指定して、その期間その意匠を秘密にすることを請求することができる制度である(意匠法第14条)。これは、先願により意匠権を確保しておく必要があるものの、直ちに当該意匠の実施を行わない場合に意匠公報が発行されることによる第三者の模倣を防止しようとする趣旨によるものである。

 このような秘密意匠制度に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 甲は、出願公開された特許出願を意匠登録出願に変更した。この場合、当該変更出願に係る意匠はすでに新規性を失っている。したがって、これを秘密にすべき利益を失っているため、甲は、その意匠登録出願について秘密にすることを請求することができない。×

イ 乙は、本意匠Aとそれに類似する関連意匠Bを同日に意匠登録出願した。この意匠登録出願の際、乙は、Aのみを秘密にすることを請求していた。この場合、その期間が経過するまで、Bについても秘密にすべき利益を保護する必要が生じる。したがって、Bに係る意匠登録出願の願書に添付した図面の内容が意匠公報に掲載されることはない。×

ウ 丙は、意匠登録出願前に意匠が記載されたカタログを重要顧客に頒布した場合であっても、その意匠を秘密にすることを請求することができる。〇

エ 丁は、パリ条約の同盟国において意匠登録出願をした。その意匠が公報に掲載された後に、丁が日本国においてこの意匠登録出願に基づきパリ条約による優先権主張を伴う意匠登録出願をするときは、既に当該意匠を秘密にすべき利益を失っている。したがって、丁は、その意匠を秘密にすることを請求することができない。×

秘密意匠制度の利用には除外規定がない

特許権、意匠権、商標権 【平成23年 第7問】

 特許・意匠登録・商標登録制度に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア 意匠登録出願人は、特許出願人と異なり、意匠権設定の登録の日から3年以内の期間を指定して、その期間その意匠を秘密にするよう請求することができる。〇

イ 特許権の存続期間の始期は、意匠権及び商標権と同様に設定登録の日から起算される点で共通し、設定登録の日から20 年をもって終了する。×
特許権の存続期間は「出願日」から20 年。
意匠権の存続期間は「出願日」から25 年
商標権の存続期間は「登録日」から10 年

ウ 特許出願は、意匠登録出願及び商標登録出願と異なり、出願審査の請求を待って審査官により特許を受けることができる発明であるかについて審査が行われる。〇出願日から3年以内に行う必要があり、3 年間審査請求が無かった場合は、出願は取り下げ

エ 特許出願は、意匠登録出願と異なり、特許出願の日から1年6月を経過したときは特許掲載公報の発行したものを除き、願書に記載した事項及び願書に添付した明細書等に記載した事項並びに図面の内容等が出願公開される。〇

商標の要件 【平成29年 第10問】

 以下の会話は、中小企業診断士であるあなたとX株式会社の代表取締役甲氏との間で行われたものである。

 会話の中の空欄に入る語句として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

甲 氏:「立体商標というものがあると聞きました。うちの商品の容器の形状は他社とは違う独特の形をしていますから、登録を受けられると思うのですが。」

あなた:「通常の商標は、識別性を有していれば登録される可能性があり、これは通常の立体商標も同じです。しかし、商標法は『商品の形状(包装の形状を含む)を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標』については、原則として登録を認めないと規定しているので、商品の容器の形状自体を立体商標として登録するのはハードルが高いようです。」

甲 氏:「しかし、ある清涼飲料水や乳酸菌飲料の容器の形状は立体商標として登録されている、と新聞で読みましたよ。」

あなた:「そのようですね。(    )と認められれば、例外的に登録が認められるようです。おつきあいのある弁理士に相談してみたらどうでしょう。」

甲 氏:「なるほど。それでは、早速担当部署に対応を取らせましょう。」

〔解答群〕

ア 容器の形状等が創作性を有し、需要者が何人かの業務に係る商品であると認識できるに至った

イ 容器の形状等が創作性を有し、同業者が何人かの業務に係る商品であると認識できるに至った

ウ 容器を使用した結果、需要者が何人かの業務に係る商品であると認識できるに至った〇

エ 容器を使用した結果、同業者が何人かの業務に係る商品であると認識できるに至った

「使用による特別顕著性の発生」といい、「使用をされた結果需要者が何人かの業務に係る商品又は役務であることを認識することができるもの」については、商標登録を受けることができる

創作性の有無ではなく、使用を重視した法律

商標には、自他商品識別機能、出所表示機能、品質保証機能、宣伝広告機能の4つの機能

商標登録 【平成22年 第10問改題】

 商標登録を受けることができる商標に関する記述として、最も適切なものはどれ

か。

ア 種苗法第18条第1項の規定による品種登録を受けた品種の名称と類似の商標であって、その品種の種苗に類似する商品について使用するものは、品種登録の期間が経過したときには、品種登録を受けたものに限って商標登録を受けることができる。×?品種登録を受けた品種の名称について、それと類似した商標を、その品種の種苗に類似する商品に使用するものは、不登録事由 種苗法で品種登録を受けた品種の名称については、その登録期間が経過した後は、普通名称化するとされています。そのため、その品種名を商標登録することはできない

イ 商標登録出願の日前の商標登録出願に係る他人の登録商標と同一の商標であって、その商標登録に係る指定商品に類似する商品について使用するものは、その他人が当該商標を商標登録することに承諾している場合には、商標登録を受けることができる。×「他人が当該商標を商標登録することに承諾している場合」という例外規定も設けられていません。

ウ 商標登録出願の日前の商標登録出願に係る他人の登録商標に類似する商標であって、その商標登録に係る指定商品に類似する商品について使用するものは、その商標登録出願後に他人の商標権が消滅して消滅後1年を経過した後でなければ、当該商標について商標登録を受けることができない。×早期の権利取得というニーズに対応するため、現在ではこの規定は廃止。したがって、1年を経過していなくとも商標登録を受けることができます。
 ただし、存続期間の満了によって他人の商標権が消滅する場合は、満了後すぐに商標権が消滅するのではなく1年間はさかのぼって更新される可能性。その間の商標登録は認められないため注意が必要

エ 他人の著名な芸名と同一の商標について商標登録出願をした場合には、その他人が当該商標の商標登録を承諾しているときには他人の人格権の保護が図られていることから、商標登録を受けることができる。〇商標法では、その他人の承諾を得ているものは登録可能

立体商標の登録要件【平成30年 第12問】

 以下の会話は、中小企業診断士であるあなたと、地元の民芸品を扱う事業協同組合Xの理事である甲氏との間で行われたものである。会話の中の空欄に入る語句として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

甲 氏:「うちの民芸品は全国的にも有名だと思うのですが、知的財産権で保護することができないでしょうか。」

あなた:「そうですね。意匠や実用新案は新規性が要求されますから難しいでしょう。でも、商標には立体商標という制度があります。実際、飛騨地方の『さるぼぼ』や太宰府天満宮の『うそ』が、『キーホルダー』を指定商品とした立体商標として商標登録を受けているんですよ。」

甲 氏:「へぇ、立体の商標ですか。」

あなた:「そうです。の立体商標は、『使用をされた結果需要者が何人かの業務に係る商品又は役務であることを認識することができるもの』ならば、商標登録を受けることができますから、長年使用されている民芸品は立体商標の登録を比較的受け易いのです。」

甲 氏:「なるほど。長年使っているからこそ登録を得られる商標があるのですね。」

あなた:「地元の弁理士さんを紹介しますので、相談してみてはいかがでしょう。」

甲 氏:「よろしくお願いします。」

〔解答群〕

  1. その商品の形状等を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標〇
  2. その商品又は役務について慣用されている商標×
  3. その商品又は役務の普通名称を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標×
  4. 他人の業務に係る商品又は役務と混同を生ずるおそれがある商標×商標に登録できないものとして規定されている商標に該当する内容

新しい商標のタイプ

色彩のみからなる商標は、企業のイメージカラーや包装、パッケージで使用する色彩など、色彩の組み合わせからなる商標。

ホログラム商標は、文字や図形等が見る角度によって変化する商標。

動き商標は、映像など動きを伴う図形・文字からなる商標。

音商標は、CMで使用されるメロディや携帯電話の着信音などの音からなる商標。

位置商標は、文字や図形等を商品に付す位置が特定される商標。

商標の使用 【平成24年 第11問】

 商標の使用に関する記述として最も適切なものはどれか。

ア 家庭用テレビゲーム機用プログラムを記憶させたCD-ROM に標章を付して販売する行為は、役務についての商標の使用にあたる。〇×役務についての商標の使用ではなく、商品についての商標の使用

イ 商標は、業として商品を生産し、証明し、又は譲渡する者がその商品について使用するものであるため、商品の生産準備中に、使用予定の商標を雑誌などに広告することは商標の使用にあたらない。×

ウ 電気通信回線を通じて提供されるダウンロード可能な「電子出版物」のデータに標章を付して販売する行為は、商品についての商標の使用にあたる。〇標章が付いた商品を、電気通信回線を通じて提供する行為は、商標の使用に含む

エ 標章を付した商品をわが国から輸出する行為は、その商品は輸出先国での販売が予定されているので、わが国での商標の使用にあたらない。×

商標権の効力 【平成24年 第7問】

 商標権の効力に関する記述として最も適切なものはどれか。

ア 指定商品「菓子」についての登録商標「恋人」の商標権者は、「菓子」と「パン」は相互に類似する商品と見なされているとしても、他人に「パン」について登録商標「恋人」を使用する権利を許諾することはできない。〇禁止権の範囲については他人の使用を制限できるだけですので、使用許諾をすることはできません。

イ 他人の商品「おもちゃ」に係る商標「スター」についての商標登録出願前から、商標「スター」を周知性を得られないまま善意で商品「おもちゃ」について使用していた者は、たとえその商標登録出願が商標登録された後でも商標「スター」を商品「おもちゃ」について継続的に使用することができる。×周知性を得られていませんので、先使用による商標の使用をする権利はなく、商標「スター」を商品「おもちゃ」について継続的に使用することはできません。

ウ 他人の著名な漫画の主人公の図柄について商標登録した場合でも、商標権者は、他人の承諾を受けることなく、漫画の主人公の図柄から成る登録商標をいずれの指定商品についても使用することができる。×商標登録出願の日と著作権の発生の日とを比較して早いほうに使用権があると考えてよいです。

エ 他人の登録商標と同一であっても、自己の氏名であれば、商標として使用することができる。×不正競争の目的の有無や使用の態様(普通に用いられる方法かどうか)が不明であり、条件によっては自己の氏名であっても商標として使用することはできません。

商標権の制度 【平成20年 第9問】

 中小企業診断士のあなたは、地方都市の野菜の卸会社であるE株式会社を訪問した際に、そこの社長との間で次のような会話を交わした。この会話の中の空欄A~Dに入るものとして、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。

 社長:「うちの会社で取り扱っている、この地域の地名○○に野菜の普通名称▽▽を組み合わせてこれを商品「○○▽▽」とする野菜▽▽は、この地域の特産品ですが、2~3年前から隣接他県でも知られるところとなり、引き合いも多く、取扱高も増えています。ところが、人気が出てきたせいか、最近この地域以外で生産された野菜▽▽にまで○○の地名を付けて「○○▽▽」の商品名で出荷されてくるようになってきています。この地域の活性化を図る旗振り役を務めている私としては、これ以上他地域で生産された野菜▽▽に、この地域の地名○○を組み合わせた「○○▽▽」の商標が使用されないようにするために、何とかしたいと考えていますが、何か方法はありませんか。ほら、何とかという地域ブランドの登録制度があると聞いていますが。」

 あなた:「それは( A )のことではないかと思います。確か平成18 年の4月から登録が認められるようになっています。」

 社長:「そうそう、それそれ、それってうちの会社でも出願することができるのですかね。会社でだめならば私個人でも構いませんが‥‥。」

 あなた:「いや、この( A )も( B )ですから、確か株式会社ではだめだと思いますよ。社長個人でもだめだと思います。」

 社長:「それでは一体誰が登録出願をすればよいのですか。」

 あなた:「この場合は、この地域の( C )が最適と考えます。」

 社長:「あ、そう、なるほどね。それではこの地域の( C )には私の幼なじみがいるので、早速話をしてみましょう。その他に、この( A )を取得するのに必要なことはありませんか。」

 あなた:「そうですね。この野菜▽▽の商品名「○○▽▽」は隣接他県にも知られているようですが、ただ出願しただけでは足らず、必ず( D )を証明する資料が必要のようです。詳しくは私の友人である弁理士を紹介いたしますので、相談してみてください。」

[解答群]

ア A:地域団体商標〇?

イ B:団体商標〇

ウ C:農業協同組合〇

エ D:著名性×周知性

地域団体商標 【平成25年 第9問】

 地域団体商標に関する記述として最も適切なものはどれか。

ア 地域団体商標に係る商標権者は、その商標権について、「地域団体商標に係る商標権を有する組合等の構成員」 (地域団体構成員)以外の他人に専用使用権を許諾することができる。×専用使用権の設定はできません。

イ 地域団体商標に係る商標権は譲渡することができる。×譲渡を許すと地域団体商標の商標登録出願人を一定の者に制限した趣旨に反する

ウ 「地域団体商標に係る商標権を有する組合等の構成員」 (地域団体構成員)は、当該地域団体商標に係る登録商標の使用をする権利を移転することができない。〇使用する権利についても移転することはできません

エ 地域の名称のみからなる商標も、地域団体商標として登録を受けることができる。×地域の名称だけでは、地域団体商標として登録することはできません

著作権:著作者人格権1

 著作者人格権に関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア 著作者人格権には、公表権、氏名表示権、同一性使用権が含まれる〇×同一性保持権

イ 氏名表示権は、著作物に著作者の氏名をどのように表示するか決定できる権利であり、氏名を表示しないという権利は含まない。×

ウ 著作者が著作物を創作すると、自動的に著作者人格権が発生する。〇

エ 著作者人格権は、著作者本人以外にも譲渡したり相続することができる。×著作者本人だけが持っている権利

著作権:著作人格権2

 著作者人格権に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア 著作物の表現の一部を改変したり、加筆したりすることは同一性保持権の侵害になる。〇

イ 著作者は、著作者名を本名で公開することを望んでいたが、出版社が匿名で著作物を出版した。この行為は著作者人格権の侵害となる。〇

ウ ある小説家の小説を出版社が出版するにあたり、小説の表現は改変せずにタイトルのみに変更を加えた場合、小説家が有する同一性保持権の侵害にはならない。×著作物の内容のみならず、その題号(タイトル)にも及びます。

エ 契約により著作権を譲渡されても、本人に代わって著作者人格権の侵害を主張することはできない。×〇財産権としての著作権の譲渡によって著作権者が代わっても、著作者人格権を主張できるのは著作者本人だけ

著作権:著作財産権

 著作財産権に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア Aさんが創作した著作物を、Bさんが印刷して無料で不特定多数の人に配布することは、著作権の侵害にあたる可能性がある。〇

イ Aさんが創作した著作物を基に、Bさんが脚色を加えた二次的著作物を創作する場合は、BさんはAさんの著作物についての譲渡権が必要になる。×翻訳権・翻案権等が必要。譲渡権は、著作物の原作や複製したものを譲渡できる権利

ウ Aさんが創作した著作物を基に、Bさんが脚色を加えた二次的著作物を創作した。
Cさんがその二次的著作物を利用する場合、Bさんの許諾に加えて、Aさんの許諾も必要になる。〇

エ 著作権は、著作者以外にも譲渡したり相続することができる。×〇人格権はダメ

著作権:著作隣接権

 著作隣接権に関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア 実演家には、歌手や演奏家などが含まれるが、指揮者は含まれない。×

イ 実演家である俳優の許諾を得て録画されたDVDを譲渡するには、常に実演家の許可を得なければならない。×

ウ 市販されている音楽CDをコピーする行為は、レコード会社の権利を侵害することがある。〇

エ 実演家の実演を改変する行為は、実演家人格権の侵害にあたることはない。×

著作権:効力

 著作権に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア 著作権の取得には登録を必要としない無方式主義を取るが、著作権登録制度も存在する。〇

イ 出版権者は、設定行為に定めがあれば、その出版権の目的である著作物について電子出版を行うことができる。〇

ウ 私的使用のためであっても、著作物を複製して友人にプレゼントすることは、著作権侵害にあたる場合がある。〇個人的または家族内を超えて使用した場合は著作権侵害となりえます。

エ 著作者人格権の存続期間は、著作者の生存中および死後70年である。×著作者の人格に関する権利のため、存続期間は著作者の生存中のみ

著作権:職務著作、共同著作物

 著作権に関する説明として、最も適切なものはどれか。


ア A社の従業員Bが職務上創作した著作物は、A社の名義で公表しても、A社が著作権を取得するには、従業員Bから著作権の譲渡を受けなければならない。×使用者が著作者

イ C社の従業員Dが職務上作成したプログラムについて、従業員Dの名前で公表すれば、従業員Dが著作者となる。×使用者が著作者

ウ 作詞家Eが作詞し、作曲家Fが作曲した楽曲は、共同著作物となる。×

エ 画家Gと画家Hが作成した共同著作物の絵画について、画家Gと画家Hの双方の同意がなければ、著作権を行使することはできない。〇共同著作者全員の同意を得ることが必要

著作権:侵害と対応策

 著作権に関する次の文中の空欄( )に入る語句として、最も不適切なものはどれか。

著作者は、著作権を侵害する者または侵害しようとする者に対して、 ( )を請求することができる。

ア 侵害物品の廃棄〇

イ 先使用権の認定×著作権法には、先使用権という概念はない。全く同一の著作物を別々の人が作成したとしても、それぞれの人に著作権が発生する

ウ 損害賠償〇

エ 謝罪広告の掲載〇

不正競争防止法1

 不正競争行為に関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア 周知表示混同惹起行為では、商品のネーミングやパッケージは対象となるが、商品を宣伝する看板は対象とならない。×

イ 著名表示冒用行為は、他人の著名な商品等表示を、自己の商品等表示として使用、譲渡等する行為であるが、業種が異なれば不正競争行為にあたることはない。×競合しない商品やサービスであっても、他人の著名な商品等表示を無断で使用することは、不正競争行為となる可能性

ウ 他人の商品の形態を模倣した商品を販売しても、その他人がその商品を日本国内で最初に販売した日から3年を経過していれば、商品形態模倣行為とはならない。〇日本国内で最初に販売した日から3年を過ぎた商品については適用されません。

エ ドメイン名に係る不正行為では、他人の商品等表示と類似のドメイン名であっても、先にドメインを申請して買取を持ちかけた場合は、不正競争行為とはならない。×不正の利益を得る目的や、他人に損害を与える目的

不正競争防止法2

 不正競争防止法に関する次の文中の空欄A、B、Cのいずれにも、当てはまらないものはどれか。

 営業秘密不正行為とは、①不正の手段により営業秘密を取得する行為(不正取得行為)や、不正取得行為により取得した営業秘密を使用・開示する行為、②営業秘密を保有する事業者からその営業秘密を示された場合において、不正の利益を得る目的やその保有者に損害を加える目的で、その営業秘密を使用・開示する行為である。

 ここで、「営業秘密」とは、( A  ) 、( B )、( C )の3つの要件を満たす必要がある。

ア 機密性〇×機密性とは、情報セキュリティにおいて、正当な権限を持った者だけが情報に触れることができる状態

イ 非公知性〇

ウ 秘密管理性〇秘密管理性とは、秘密として管理されていること

エ 有用性〇

不正競争防止法3

 不正競争防止法の営業秘密に該当するものとして、最も適切なものはどれか。

ア 「厳秘」の表示をして、社内の限られた人にだけしか閲覧することのできない社内不正に関する資料〇×社内不正や粉飾決算に関する内容などは、事業活動に有用な技術上又は営業上の情報とは言えません。

イ 市販の書籍の一部をコピーして、「社外秘」と表示してファイリングした資料×

ウ 秘密保持義務が明記された就業規則に従って業務に従事する社員が取り扱う資料×

エ 「strictly confidential」の表示をして、限られた社員の管理下にある公表していない技術資料〇

知的財産権:存続期間

 特許権・実用新案権・意匠権・商標権・著作権の存続期間に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

  1. 特許権と実用新案権の存続期間の終期は、どちらも出願日から数えるが、特許権の方がその終期までの期間が長い。〇?実用新案権の存続期間の終了は、出願日から10年
  2. 意匠権の存続期間の終期は出願日から数えるが、商標権は登録日から数える。〇意匠権の存続期間の終期は出願日から数えるのに対して、商標権の存続期間は登録日
  3. 意匠権および商標権については、存続期間を更新することができる。×意匠権にはありません。
  4. ある著作物について、著作者人格権と著作権の存続期間を比べると、著作権の方が長い。〇

知的財産権:取得手続き

 特許権・実用新案権・意匠権・商標権・著作権の取得に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア 特許出願・意匠登録出願・商標登録出願では、出願してから方式審査と実体審査が行われるが、実用新案登録出願では方式審査のみである。〇×〇

イ 特許法・意匠法・商標法には、出願公開制度がある。〇×意匠法には出願公開制度はありません。

ウ 意匠登録出願・商標登録出願の審査では、方式審査を通過すると自動的に実体審査が行われる。〇

エ 著作者人格権および著作権はともに、取得手続きは必要なく、著作物を創作した時点で自動的に権利が発生する。〇

知的財産権:権利侵害の対応等

 特許権・実用新案権・意匠権・商標権・著作権の権利侵害の対応等に関する説明として、最も適切なものはどれか。

ア 特許権や実用新案権において、権利侵害に対抗して差止請求を行う場合、特許庁から「技術評価書」を取得して提示する必要がある。×

イ 特許法・実用新案法・意匠法・商標法では、登録の無効を求める無効審判を請求することができるが、商標法にはさらに不使用取消審判制度がある。〇

ウ 特許権・実用新案権・意匠権・商標権・著作権のいずれも、権利侵害に対して、差し止めや損害賠償を請求することができるが、著作権侵害に対して刑事告訴を行うことはできない。×

エ CDとして販売している歌謡曲について、作詞家や作曲家と違い、歌手は楽曲を創作していないため、無断でコピーして販売された場合、歌手は差止請求を行うことができない。×歌手などの実演家には著作隣接権

著作権 【令和元年 第9問】(設問1)

 以下の会話は、中小企業診断士であるあなたと、X株式会社の代表取締役α氏との間で行われたものである。この会話を読んで、下記の設問に答えよ。

α 氏:「今度、人気マンガ家のYさんに、当社の企業キャラクターを創ってもらうことになりました。将来的には着ぐるみやアニメを作って活用する予定です。Yさんからその著作権の譲渡を受けるために、次の契約書を作ってみたのですがどうでしょうか。」

***************************************

Y(以下「甲」という。)とX株式会社(以下「乙」という。)とは、キャラクターの絵柄作成業務の委託に関し、以下のとおり契約を締結する。

第1条 (委託)

乙は、甲に対し、以下をテーマとするキャラクターの絵柄(以下「本著作物」という。)の作成を委託し、甲はこれを受託した。

テーマ:乙が広告に使用するマスコットキャラクター

第2条 (納入)

(1) 甲は乙に対し、本著作物をJPEGデータの形式により、2019年10月末日までに納入する。

(2) 乙は、前項の納入を受けた後速やかに納入物を検査し、納入物が契約内容に適合しない場合や乙の企画意図に合致しない場合はその旨甲に通知し、当該通知を受けた甲は速やかに乙の指示に従った対応をする。

第3条 (著作権の帰属)

本著作物の著作権は、対価の完済により乙に移転する。

第4条 (著作者人格権の帰属)

本著作物の著作者人格権は、対価の完済により乙に移転する。

第5条 (保証)

甲は、乙に対し、本著作物が第三者の著作権を侵害しないものであることを保証する。

第6条 (対価)

乙は甲に対し、本著作物の著作権譲渡の対価、その他本契約に基づく一切の対価として、金1,500,000円(消費税別途)を、2019年11月末日までに支払う。

本契約締結の証として、本契約書2通を作成し、甲乙記名押印の上、各自1通を保持する。

2019年  月  日

甲  Y     印

乙  X株式会社代表取締役  α  印

**************************************

あなた:「そうですね。まず第3条については(  A  )、検討が必要です。また、第4条については(  B  )。詳細は弁護士に確認した方がよいと思いますので、もしよろしければ、著作権に詳しい弁護士を紹介しますよ。 」

α 氏:「著作権の契約はなかなか難しいですね。よろしくお願いします。」

(設問1)

会話の中の空欄Aに入る記述として、最も適切なものはどれか。 なお、著作権法の第21条、第27条及び第28条において規定される権利は次のとおりである。

第21条:複製権

第27条:翻訳、翻案等する権利

第28条:二次的著作物の利用に関する原著作者の権利

  1. 著作権は著作者の一身に専属し、譲渡することができませんから
  2. 著作権法第21条から第28条の権利は、そもそも対価を支払った者に自動的に移転しますから
  3. 著作権法第21条から第28条の全ての権利を特掲しないと、特掲されなかった権利は譲渡した者に留保されたと推定されますから
  4. 著作権法第27条と第28条の権利は特掲しないと、これらの権利は譲渡した者に留保されたと推定されますから〇

著作権 【令和元年 第9問】(設問2)

 以下の会話は、中小企業診断士であるあなたと、X株式会社の代表取締役α氏との間で行われたものである。この会話を読んで、下記の設問に答えよ。

α 氏:「今度、人気マンガ家のYさんに、当社の企業キャラクターを創ってもらうことになりました。将来的には着ぐるみやアニメを作って活用する予定です。Yさんからその著作権の譲渡を受けるために、次の契約書を作ってみたのですがどうでしょうか。」

***************************************

Y(以下「甲」という。)とX株式会社(以下「乙」という。)とは、キャラクターの絵柄作成業務の委託に関し、以下のとおり契約を締結する。

第1条 (委託)

乙は、甲に対し、以下をテーマとするキャラクターの絵柄(以下「本著作物」という。)の作成を委託し、甲はこれを受託した。

テーマ:乙が広告に使用するマスコットキャラクター

第2条 (納入)

(1) 甲は乙に対し、本著作物をJPEGデータの形式により、2019年10月末日までに納入する。

(2) 乙は、前項の納入を受けた後速やかに納入物を検査し、納入物が契約内容に適合しない場合や乙の企画意図に合致しない場合はその旨甲に通知し、当該通知を受けた甲は速やかに乙の指示に従った対応をする。

第3条 (著作権の帰属)

本著作物の著作権は、対価の完済により乙に移転する。

第4条 (著作者人格権の帰属)

本著作物の著作者人格権は、対価の完済により乙に移転する。

第5条 (保証)

甲は、乙に対し、本著作物が第三者の著作権を侵害しないものであることを保証する。

第6条 (対価)

乙は甲に対し、本著作物の著作権譲渡の対価、その他本契約に基づく一切の対価として、金1,500,000円(消費税別途)を、2019年11月末日までに支払う。

本契約締結の証として、本契約書2通を作成し、甲乙記名押印の上、各自1通を保持する。

2019年  月  日

甲  Y     印

乙  X株式会社代表取締役  α  印

**************************************

あなた:「そうですね。まず第3条については(  A  )、検討が必要です。また、第4条については(  B  )。詳細は弁護士に確認した方がよいと思いますので、もしよろしければ、著作権に詳しい弁護士を紹介しますよ。 」

α 氏:「著作権の契約はなかなか難しいですね。よろしくお願いします。」

(設問2)

会話の中の空欄Bに入る記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 著作者人格権は移転できますが、職務著作の場合に限られますから修正が必要です
  2. 著作者人格権は移転できますが、著作者が法人である場合に限られますから修正が必要です
  3. 著作者人格権は移転できませんが、特約があれば移転についてはオーバーライドすることができる任意規定ですから、このままでよいでしょう
  4. 著作者人格権は移転できませんし、特約があっても移転についてはオーバーライドできない強行規定ですから、修正が必要です〇

著作権 【令和元年 第11問】

 著作権の保護期間に関する記述として、最も適切なものはどれか。なお、各記述の自然人の死亡年は、それぞれの著作物の公表年より遅いものとする。

  1. 2000年8月4日に公表された、映画の著作権の存続期間は、2090年12月31日までである。×映画の著作権の存続期間は、公表後70年
  2. 2000年8月4日に公表された、株式会社の従業員が職務著作として制作した同社マスコットキャラクターの著作権の存続期間は、2070年12月31日までである。〇?会社の職務著作となる場合など、団体名義で公表された著作物の著作権の存続期間は、公表後70年
  3. 2000年8月4日に公表された、写真家(自然人)に帰属する写真の著作権の存続期間は、2050年12月31日までである。×個人(自然人)に帰属する写真の著作権の存続期間は、その写真が当該個人の実名等で公表されれば死後70年、無名または変名で公表されれば公表後70年
  4. 2000年8月4日に公表された、マンガ家(自然人)のアシスタントが職務著作として描いた絵の著作権の存続期間は、2070年12月31日までである。〇×マンガ家の死後70年

職務著作・職務発明【平成30年 第18問(設問1)】

 以下の会話は、中小企業診断士であるあなたと、X株式会社の代表取締役甲氏との間で行われたものである。この会話を読んで、下記の設問に答えよ。

甲 氏:「当社が労務管理のソフトウエアを開発している会社であることはご存知かと思いますが、新たに採用管理のソフトウエアの開発を検討しております。他社にまねをされないよう、どうにかして保護することはできないでしょうか。」

あなた:「ソフトウエアであれば、著作権により保護される可能性があります。また、特許権による保護もあり得ます。」

甲 氏:「著作権とか特許権というのは聞いたことがあります。開発をするのは、当社のソフトウエア開発の部署の従業員なのですが、著作権や特許権は当社に帰属しますか。」

あなた:「そうだとすると、いわゆる職務著作や職務発明に該当する可能性があります。その場合、著作権と特許権では、取り扱いが異なります。を最初から貴社に帰属させるためには、あらかじめ契約、勤務規則その他の定めにおいて、その旨を定めなけ

ればなりません。。」

甲 氏:「なるほど。ソフトウエアの開発にあたっては、Y株式会社との共同開発も視野に入れているのですが、その場合の権利の帰属はどうなりますか。」

あなた:「Y株式会社とその従業員との契約等によりますが、著作権も特許権も、貴社とY株式会社の共有になる可能性があります。」

甲 氏:「その場合、当社は、当該ソフトウエアを、販売したり、作って販売することを第三者に許諾したり、または、自らの権利の持分を譲渡したりするときに、Y株式会社の承諾が必要になるのでしょうか。」

あなた:「Y株式会社との間で別段の定めをせず、著作権と特許権の双方で保護されることを前提とします。まず、貴社が作って販売することは承諾が。次に、作って販売することを第三者に許諾することは承諾が。従業員との契約、勤務規則などの資料を持って、弁護士に相談に行きましょう。」

 (設問1 )

 会話の中の空欄AとBに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  1. A:著作権  
    B:しかも、定めていない場合には、当該ソフトウエアを販売することもできません
  2. A:著作権
    B:ただし、定めていない場合でも、当該ソフトウエアを販売することはできます
  3. A:特許権
    B:しかも、定めていない場合には、当該ソフトウエアを販売することもできません
  4. A:特許権
    B:ただし、定めていない場合でも、当該ソフトウエアを販売することはできます〇

職務著作・職務発明【平成30年 第18問(設問2)】

 以下の会話は、中小企業診断士であるあなたと、X株式会社の代表取締役甲氏との間で行われたものである。この会話を読んで、下記の設問に答えよ。

甲 氏:「当社が労務管理のソフトウエアを開発している会社であることはご存知かと思いますが、新たに採用管理のソフトウエアの開発を検討しております。他社にまねをされないよう、どうにかして保護することはできないでしょうか。」

あなた:「ソフトウエアであれば、著作権により保護される可能性があります。また、特許権による保護もあり得ます。」

甲 氏:「著作権とか特許権というのは聞いたことがあります。開発をするのは、当社のソフトウエア開発の部署の従業員なのですが、著作権や特許権は当社に帰属しますか。」

あなた:「そうだとすると、いわゆる職務著作や職務発明に該当する可能性があります。その場合、著作権と特許権では、取り扱いが異なります。を最初から貴社に帰属させるためには、あらかじめ契約、勤務規則その他の定めにおいて、その旨を定めなけ

ればなりません。。」

甲 氏:「なるほど。ソフトウエアの開発にあたっては、Y株式会社との共同開発も視野に入れているのですが、その場合の権利の帰属はどうなりますか。」

あなた:「Y株式会社とその従業員との契約等によりますが、著作権も特許権も、貴社とY株式会社の共有になる可能性があります。」

甲 氏:「その場合、当社は、当該ソフトウエアを、販売したり、作って販売することを第三者に許諾したり、または、自らの権利の持分を譲渡したりするときに、Y株式会社の承諾が必要になるのでしょうか。」

あなた:「Y株式会社との間で別段の定めをせず、著作権と特許権の双方で保護されることを前提とします。まず、貴社が作って販売することは承諾が。次に、作って販売することを第三者に許諾することは承諾が。従業員との契約、勤務規則などの資料を持って、弁護士に相談に行きましょう。」

 (設問2 )

 会話の中の空欄CとDに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  1. C:ない場合、できません〇  D:ない場合、できません〇
  2. C:ない場合、できません  D:なくても可能です
  3. C:なくても可能です〇×    D:ない場合、できません〇
  4. C:なくても可能です    D:なくても可能です

共同発明においては、「作って販売すること」は特許発明の実施にあたり、他の共有者の同意は必要ありません。
共同著作においてはY株式会社の承諾が必要
共同著作、共同発明のいずれにおいても、Y株式会社の承諾が必要

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