運営管理 生産管理と生産方式

急ぎの仕事優先で勉強時間が減ってしまいました。後日振替にして挽回したいと思います。

生産形態 【平成20年 第11問】

 生産形態は、生産の時期、品種と生産量の多少、仕事の流し方によって分類される。生産形態の組み合わせとして、最も関連性の弱いものはどれか。

ア 受注生産-多品種少量生産-個別生産

イ 受注生産-多品種少量生産-ロット生産

ウ 見込生産-少品種多量生産-ロット生産

工 見込生産-多品種少量生産-連続生産

個別生産は受注生産との関連が強く、多品種少量生産に適しています。

ロット生産は受注生産と見込生産のどちらでも用いられ、多品種少量生産と少品種多量生産のどちらにも対応可能な幅広い生産形態です。

連続生産の生産形態は見込生産ではあります。

多品種少量生産【平成30年 第2問】

 加工方法が多様で、需要が安定していない寿命の短い製品の多品種少量生産に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 加工品の流れが一定ではないので、機能別レイアウトを導入した。
  2. 需要の動向にあわせて頻繁に生産計画を変更することが必要なので、MRPを導入した。
  3. 需要変動に対応するためには、生産量の変動で対応するより完成品在庫で対応することが効果的である。
  4. スループットタイムを短くし、コストダウンを図るために専用ラインを導入することが効果的である。

MRPとは、Material Requirement Planningの略で、資材所要量計画のことです。

ラインバランシング 【平成22年 第8問】

 サイクル時間50 において組立ラインのラインバランシングを行ったところ、ワークステーション数が5となり、次表に示される各ワークステーションの作業時間が得られた。この工程編成における編成効率の値に最も近いものを下記の解答群から選べ。

ワークステーション12345
作業時間4650474646

[解答群]

ア 0.90

イ 0.92

ウ 0.94

エ 0.96

 分子に入る各工程の作業時間の合計は、46+50+47+46+46=235 となります。

 分母は、サイクルタイム50 と、作業ステーション数の5 を掛け合わせた250 になります。

プッシュ型管理とプル型管理 【平成28年 第3問】

 プッシュ型管理方式とプル型管理方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア プッシュ型管理方式では、顧客の注文が起点となって順番に製造指示が発生するため、余分な工程間在庫を持つ必要がない。

イ プッシュ型管理方式では、生産計画の変更は最終工程のみに指示すればよい。

ウ プル型管理方式では、管理部門が生産・在庫情報を集中的に把握する必要があり、大掛かりな情報システムなどの仕掛けが必要となる。

エ プル型管理方式では、稼働率を維持するための作りだめなどができないため、過剰在庫が発生する可能性は少ない。

 プッシュ型管理方式とは、あらかじめ定められたスケジュールに従い、生産活動を行う管理方式で、押出し方式ともいわれます。

 プル管理方式は、後工程から引き取られた量を補充するためだけに生産能力が使用される管理方式です。引っ張り方式ともいわれます。

 顧客の注文が起点となって順番に製造指示が発生するのはプル型管理方式です。

生産計画の変更を最終工程のみに指示すればいいのはプル型管理方式の特徴です。

管理部門が、生産・在庫情報を集中的に把握する必要があり、大掛かりな情報システムなどの仕掛けが必要となるのはプッシュ型管理方式です。

プル型管理では注文を起点としているため、原則、作りだめは行われません。したがって、過剰在庫が発生するリスクは低くなります。

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